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判読
先日。紐で和綴じされた古文書を手に入れた。
本棚の飾りにするには惜しいような。
という訳で、内容の判読開始。
保存状態は想像以上に良好だ。
和紙と墨で書かれた物は、数々の災害や戦火をも潜り抜けて来た。
まさか、21世紀まで商屋の記録簿が残るとは、筆記した本人も想像できなかっただろう。
といっても、肝心の内容は友人からの受け売りだが・・・。
「この本の内容判る?」と差し出すと、目を輝かせて持って行ってしまった。
「新しいおもちゃを手に入れた子供」の体現だな。
翌日には勝手に現代語訳まで付けて持って来てくれた。
しかも、「次はもっと読みごたえのある本持って来いよ」という捨て台詞付きで。
今度、学食でランチを奢らなれば。
「そうそう、何か地図っぽいの挟まってたけど、こっちは本と年代が違うぞ」
と、A3サイズに拡大コピーされた地図が手渡された。
持つべきものは、仕事ができる友人だなと実感。