清楓2
少し時系列がまどろっこしいかも知れません。
「よう、起きろ!」ビシバシ! 男は平手で清楓のほっぺたを軽くビンタする。
「……う」清楓は起きてすぐ異変に気づいた。ゆらゆらしている。ここは?
「そう怖い顔すんなって、お前は俺の娘だ」
「?」少し呆気にとられ「違う! パパじゃない!」
「ところが、そうとは言い切れないんだよな」
そして清楓は気づく。ここは船? 周りに人が沢山いる。と。
「ここにいるのは皆ムーンレイカーさ」
「え!」
「全員、俺の血が流れている。お前の父が誰か知らんが、その父の父が俺とかな。辿っていくと、皆俺の子孫なんだわ」
「どういうこと?」清楓はまだわからないでいた。
「んじゃ、もっとわかりやすく言おう。ある夫婦が赤ちゃんを孤児院から受け取りました。その子らは三つ子……」
「……、それが私達?」
「御名答」
「信じられません!」サッと手裏剣を構えると!
「危ないですよ?」と、取り上げられたのは、後ろにいつの間にか居た女性。
「私はムーンレイカーのミーティア。循環移動ができます」
「あら? 清楓様、海へ逃げるつもりですか? 申し遅れました。私はカナメ。心を読めます」
「くっ」八方塞がりだ。
「海へ? そうか! 名乗り忘れていたな! 俺は【プルートソルトレイカー】にして、秘密結社【比翼の鳥】の頭、【P・ヴォーゲン】だ」
プルートソルトレイカー。つまり塩湖もだが、海こそソルトレイクとも言えるだろう。




