【プロットタイプ】何があっても変わらない関係
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
気が向いたらにしよう。
『俺の仲間はそこまでヤワじゃない』
みたいな話は。
純喫茶にて。平日限定のケーキを食べる為に集まった私達の中で、真っ先に鏡花の口火を切る。
「でさぁ、久々にお友達と遊んだら、凄く気を使ってもらったの!! ゆらりぃぐらい、ベッタベタに甘えてくれて良いのに」
どうやら瑠衣と結婚した事によって、同性の友達と距離が出来るのが不満であるらしい。
確かに相手に彼氏ではなく、旦那がいた場合、遠慮するのは無理がない気がする。同棲している訳で、自分より相手の方が付き合いが長い故に、気を使うのは当たり前だ。
「甘えているのは鏡花でしょう? 私は別に、夫婦仲に水を差すつもりはないよ」
対する瑠衣は気怠げに欠伸をして、メニューを捲っている。どうでも良いらしい。元々一人で生きていける様な人間であるし、寂しさとは無縁なのだろう。
「あ、ちょっと確認したい事とトイレ行きたいから、代わりに頼んどいて。エスプレッソベース、深煎りのブレンドで。あとブルーベリーチーズケーキ」
そう言うと颯爽とその場を去る。気まぐれで奔放。勝手に入って来て、勝手に居なくなる。そんな事をしているから、友人を不安にさせると分かっているだろうか?
「私が此処にいて、邪魔じゃない?」
「あ?」
鏡花に面倒臭い振る舞いをすると必要以上に絡んで来るので、こういう話は瑠衣に投げるに限る。大抵鬱陶しそうに反応を返すから。その様が面白くてつい振ってしまう。
「お前、俺達の前ではそこそこ図々しいだろ」
相変わらず言葉が足りない。かつぶっきらぼうだった。ただ言わんとしている事は分かる。『不安になる様な事もないだろ』と言いたいらしい。
「お前が居て邪魔に思った事はない。邪魔に思った奴の俺達の対応、お前も知ってるだろう」
分かっているさ。そもそも近くに置かない。誘わない。人当たりの良い鏡花だって、面倒な相手と顔を合わせるぐらいなら、自然消滅を選ぶ。 だからこれはただの茶番である。
「お前が誰かと添い遂げる様なら、彼奴も少しは遠慮するだろうが、それは考えにくいからな。
気を許していない人間と数分一緒に居るだけで、精神イカれるだろ」
「言い過ぎだよ。瑠衣たん。十分は持つよ。流石のゆらりぃだって」
「鏡花の方が図々しいな」
「まだ注文してねぇ。自分で頼め」
何があっても変わらない関係。というのは幻想なのかも知れない。それでも、何時までも続くと思っている私は、理想主義なのだろう。
そう言えば『諭羅とは結婚しても関係変わんねぇな』と思った事。
元々三人、創作部で、創作に関して話し合う時とか、近況報告も兼ねてこうやって話をしているので、夫婦になったところで変わんない。
『自重したら?』
『今まであんなに話してたのに?』
『お前気にしたら、なんやかんや理由付けて来ねぇだろ』
みたいな会話があります。
そもそも気に入らない人間を傍には置かない。
『一人でも生きていける。自分の前では無理をしない』 そんな信頼があります。
『繊細だけどヤワじゃねぇ』と言いそうですね。