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エピローグ〜卒業〜

桃先輩との時間はあっという間に過ぎていく。楽しい時間ほど溶けるように過ぎていくもので、気づけば卒業式の日。


蘇ってくる記憶はどれも、イチャイチャしている記憶だね。まあ、それもそのはず、私は性欲が人一倍強い。だから今までは色んな子を毎晩のように抱いて発散していた。でも、桃先輩と出会ってから、たった一人だけに絞った訳で。


つまり、私の性欲全てを桃先輩一人に背負わせてしまったのだ。私も自重してはいたんだけど、たっぷり甘やかした事による成果か、甘え上手になってしまって。


甘えられたら……ねぇ?我慢できなくなるのも仕方ない。そりゃもう毎晩の様にエッチしまくりの爛れた生活……もとい、性活を送った。



だけど、そんな日々も今日で終わり。私は来年から二年生となり、桃先輩は寮を出て、社会人となる。もちろん都合の付く日や休日には会いに行くけど、毎日のように会って、イチャついて……エッチが出来ないのだ。浮気なんて絶対にしないけど……辛いものは辛い。


桃先輩画学園から居なくなってしまう事と、エッチ出来なくなる事のダブルパンチで涙が止めどなく溢れ出てくる。エッチ出来なくて泣くなんて、ヤバいやつだけど、桃先輩とのエッチはとってもとっても幸せな時間であり、癒しだったのだ。それを失うのは……辛すぎる。変態と罵ってくれてもいい。自覚はあるからさ。



涙ながらに卒業生代表を務める、桃先輩を見る。向こうもこちらに気づいて、ウインクしてくれる。……ファンサありがとうございます……!でも、周りの子も色めきだってるからさ、あんまりそういうのは他の人に見せないで欲しい。




まあ、そんなこんなで卒業式が終わって、桃先輩と過ごせる最後の夜。私たちは穏やかに話をしていた。


「ここで桃先輩と過ごすのも、最後になりますね」

「そうだねぇ、この1年、色々あった……はずなんだけど……エッチなおもいでばっかりになっちゃったなぁ?」


そう言って恨めしそうにこちらを見る桃先輩。可愛い。


「そうは言いつつも、喜んでましたよね?」

「ふふ、まあね?嫌なことは……たまにしかして来なかったし」


あぁ、拘束プレイとか媚薬飲ませたやつか……あれは結構嫌がってたなぁ。

強行したけど。


「これから、ここで2年も過ごすのかぁ……寂しくなりますね」

「そのこと、なんだけどさ。提案があるんだよね」


提案?なんの提案だろう。


「……一緒に寮を出て、一緒に暮らさない?」

「……え?それって……」

「うん。ルームメイトじゃなくて、私の家で、同棲しよう。これから、ずっと」

「……良いんですか?……寝不足になっちゃいますよ」


嬉しすぎて泣いてしまった。恥ずかしくて、茶化すようなことを言ってしまうけど、それすらも優しく包み込んでくれる。


「いいよ?受けて立つよ。それで?返事は……?」

「……もちろん!一緒に行かせてもらいます!」


こうして、私たちは一緒に寮を出た。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「桃……?朝だよ。起きてーーー」

「んんっ、あと、5時間……」

「いや、長いよ!?せめてあと5分とかじゃないの!?早く起きないと仕事遅刻するよ!」


私たちは一緒の家に住んでいる。一軒家じゃなくて、マンションだけど、ゆくゆくは持ち家欲しいね、なんて話もしている。


そして、毎朝の光景。桃が寝不足なのは主に……というか完全に私のせいなんだけど、こうして起こすのが私の最初の仕事だ。


なんでもない、日常。でも、この日常が世界で最も幸せな時間であり、これから先ずっと、2人で作っていくもの。


かけがえのない時間をあなたと2人で……


ここまで読んでいただいた皆様。お付き合い頂きありがとうございました(≧∇≦*)


さて、今回で最終話となりますこの作品ですが、番外編などはどうしようか迷っています。何故ならば……確実にR18になってしまうからです。今でも危うい気がしてならないのですが、番外編を書くとなると、私はきっとやってしまうでしょう。なので保留という形で〜


そして、ただいま、新作の連載ものを書いている途中でして。まあ、まだ1話目なのですが……ある程度ストックを書いたら投稿すると思います!恋愛を主軸としたものでは無いのですが……百合要素は入れます。絶対に。


では、またどこかでお会いしましょう

╰(*´︶`*)♡

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