僕と付き合ってくれた君が好き。でも僕なんかを選ぶ君は嫌い
僕 望月 輝には愛してやまない彼女がいる
彼女は僕と同じ高校2年生で去年から付き合っている倉田 鈴 という、とてもとても愛おしい彼女がいた。
彼女は僕からしたら世界でいや宇宙で1番可愛いといっても、
過言ではない位愛おしい存在なのだが、 僕の友人の矢野 宏明から言われたのだが 学校で20番目位に
可愛いと言われたが20番目でも十分だと僕は思った。
彼女は黒髪のボブで身長は160cm位で目は二重.身体の方は
彼女はバレー部に所属しており足腰はしっかりとしている
まぁ胸は無いとは言わないが薄いといった感じということもありコンプレックスとなっているようだった .
対して僕は顔もそこら辺の男子と変わらない所謂モブという奴
なのであろう. 僕が他の人に唯一誇れることは学年に生徒が
300人居る中学年順位が5位であり普通の人より勉強ができる
それくらいしか個性が無いというのに何故彼女は僕と付き合ってくれているのであろうか 僕は心底理解が出来なかった。
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「 輝君 お待たせー! 」
女子特有の男子よりも高い声が僕の鼓膜の中で響く
僕の大好きな彼女が到着したという事実が僕の鼓動を早くする
すると同時に想像をしたくない未来を想像してしまう .
僕の悪い癖だと思うがどうしても考えてしまう
もし彼女が僕と別れてしまったらと思うと悲しいという感情が先に来るより惨めだと思ってしまいそうな僕がいる。彼女の事を愛しているというのに 、
「大丈夫だよ 僕も今来た所だから」
そう言うと僕は僕にできる最大限の笑顔を彼女に見せてみせる
僕はそもそも部活に入っていないし彼女と会っている時以外の放課後は日々バイトに明け暮れる日々なので彼女の部活がオフ
の金曜日と不定期で訪れる土日の休みで彼女と一緒に過ごせる
そのかけがえのない日常の為だけに日々生きているといっても
過言でもない。
「今日はどうしようか?」
なんて彼女は問いかけてくる、ちょっと聞いてくるのに首を傾げている.その姿はとても可愛い、あざといだなんて言うな
僕がこの世界で1番愛している彼女がやることは全て可愛い、
僕が可愛いって言うのだから1番可愛いのだ .
彼女は転ぼうともご飯粒を頬につけていても僕が楽しみにしていたチョコを1口といって4分の3以上持ってったとしても...?
うんチョコ以外の件は可愛い、チョコの件は忘れてしまえ、
そうしたら彼女との思い出フォルダは全て可愛いもので保存
されることになるのだから.
「そこら辺のカフェでのんびりしない??」
「いいね〜!最近あの店行ってなかったから楽しみ〜!」
そう言いながらにこにこと笑ってくれている彼女を見て僕は、
幸せな気持ちになることが出来た。
そう思いながら高校から徒歩10分程歩いた先にあるカフェ
喫茶 5&5cafeに向かう。
そこまで向かう道のりで話す学校であったくだらない事や
誰と誰が付き合った誰と誰が喧嘩したそんなたわいの無い会話をするだけで時間も忘れ、いつの間にかカフェに着いていた。
チリンチリン
扉を開けたら迎えてくれるお淑やかな鈴の音色
僅かに香るここのお店一押しのコーヒー特有の香ばしい匂い
久々に来たからテンションが上がっている鈴ちゃん。
よく分からない小さい丸眼鏡と髭を伸ばしている店長
何もかも最高だ。
店長から通された席に座る。ここのカフェは完全個室なので
周りの目線を気にすることの無く楽しく会話を楽しむことが
出来る。
ここのカフェの注文方式は.タッチパネル式となっていて
僕は率先としてパネルを取り鈴ちゃんとメニューを見てみる。
「鈴ちゃんはコーヒー飲めるようになった?」
「ん...とね..当然!! もう前までの私じゃないんだから、子供扱いしないでよ?」
「ふ〜ん。じゃあ僕はクリームソーダにするけど鈴ちゃんは?」
「も...勿論コーヒー!!輝君はまだそんな子供みたいなやつ
飲んでるんだ...羨ま..じゃなくて私のが大人だよね!」
「んじゃあ注文するね。本当に大丈夫?」
「も...勿論...」
ん〜これは多分嘘なんだろうな。実はコーヒーは飲みたくないって顔をしてるしね鈴ちゃんは嘘をつく時には、必ずと言って良いほど瞬きを10秒に7回はする。
彼女に親しい友人でもそんなに知っている人、も居ないんじゃないかな?そんな僕だけが知っているかもしれない秘密。
まぁ僕はコーヒーはなんなら好きなまであるので苦そうな顔をする鈴ちゃんを見たら変えてあげるつもりだ。
「あ〜そうなんだ。鈴ちゃんも大人になったんだね〜笑」
そう笑いながら僕は彼女の髪をよしよしと撫でてみた。
男とは違う、乱雑に扱われてない、さらさらとした撫で心地に心酔して撫で続けていた。
「あ...あのさ?輝君...?もう良いかな?」
その声が聞こえて来た後僕は意識が戻ってきて、目線を戻すと顔や耳元が真っ赤に染まっている彼女がいた。
「わっ...ごめん!!嫌だったよね...」
「いや...嫌じゃないだけど恥ずかしくって...」
がらがらがら
僕達のこの触れるだけで胸焼けしそうな空気は店員さんが持ってきた飲み物だけで打ち砕かれていった。
おっ僕の目の前には緑色が綺麗に輝く上にアイスが乗っていて
とても綺麗。対照的に彼女の目の前には真っ黒な液体が注がれていてそれと同時に彼女の目のハイライトも消えているような
気がした。
「鈴ちゃん...?砂糖とミルクはどうする??」
「いや〜!勿論大丈夫!!この苦さが美味しいんだよね〜!」
そういいながら彼女はアイスコーヒーを飲む。だが目は瞑っているしちょっと開けばちらちらミルクと砂糖の方を見ている
それを僕は見ながらストローでメロンソーダを飲む。
彼女もある程度飲んでいるがそろそろ限界そうなので
「鈴ちゃん僕のと交換する??」
「えっ...!?いいの?!」
鈴ちゃんから目のハイライトを取り戻せたよやったネ!
そこから僕達は時々勉強を挟みながらたわいも無い雑談を
し続けた、部活での先生が厳しいや後輩達は言うことを聞いてくれないといったまあ主に彼女の愚痴を聞いていた。
僕は自分から話を振るのが得意では無いし彼女の話を聞いて
いて思うことがやっぱりあるのだ。
何故彼女は余りある男の中から僕を選んだのだろうか??
引く手数多であろう僕の世界で1番の鈴ちゃんは
こんなトークも面白くもない 運動が出来る訳でもない
顔が良い訳てまもない 身長が高い訳でもない
ただちょっとした運だけで君と付き合うことが出来た僕を
選んでくれた。そんな彼女のことは僕は大好きだ。
でもこんな自分の事を良い男だと自分で思うことの出来ない
こんな惨めな僕を選んでしまう様な君は嫌いなんだ......
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カフェを出て僕達は手を繋ぐ。夕日が見える丘の上。
駅までの道のりの20分。 君と僕の高さの違いは15cm
「何で僕なんかと付き合ってるんだろう?」
小さい小声でふと出た独り言だったのだが鈴ちゃんには聞こえてしまっていたようで。
彼女が先程の照れる顔の赤さでは無く怒りの方の赤さとなっていた。
「あ" ?」
僕は玉がヒュンとした。多分僕はふられるんじゃないかな。
ビッターーーーーーーン
僕は頬を抑えた
彼女は精一杯背伸びをして力の限りビンタをしてきた
「え?」
僕は驚きのあまりそんな声が出てしまっていた
「なんでそんなこと言うの!!?」
彼女の目にはうっすらと涙が浮かんできていた。
なんで鈴ちゃんは泣いているのだろうか。
こんなみっともない男さっさと振ればいいのに
「輝君が私に告白してくれた時、すっごくすっごく、嬉しかったんだよ??毎日誰かの為に何か貢献していて、朝早く勉強
していて苦手だった数学で1位を取って影で泣いて、努力を
ちゃんと実らせている輝君を見て、毎日目で追っちゃって、
いつの間にか好きになっちゃって...」
涙を零しながら僕の良い所を上げてくれる彼女を見て僕も自然と涙が込み上げてきた。
「それと...それと...」
まだ僕のことを褒めようとしてくれる彼女の口を僕は唇で覆った。
僕は彼女の顔を見て、僕はこう言った。
「僕と付き合ってくれた鈴が好き。僕のことを見つけてくれた鈴が好き。 僕は鈴の事が全部好き。」
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