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殺戮の狂想曲(旧題:軍人少女の日常)  作者: 麻婆カレー寿司
9/11

遊び

内容物をブシャァするシーンがあります。

苦手な方は気を付けてね☆



レアリオン王国内の王都を含めた9の町にて、ここ1ヶ月、変死事件が相次いでいる。

朝起きたら隣で寝ていた子供の首が無くなっていたり、

通行人の首が突然落ちたり、

他にも様々な事件が報告され被害者は600人を優に超えていた。

その被害者の半分以上は女性が占めていた。





―レアリオン王国:ボストブ―



「ねぇ、聞いた?『ゴースト』のウワサ」

「聞いた、聞いた。今度はストリンドベリ子爵家の長女が殺されたんでしょ?」

ゴーストとは、1ヶ月程前からレアリオン王国の各地で猟奇殺人をしている犯人の名前で、誰が呼び始めたのか、いつしかそう呼ばれるようになっていた。

二人の少女が歩きながら、そんな話をしていると、

「ウ……グ……ガ」

「ん?どうしたの?」

突然一人の少女が苦しみだし歩を止める。

「どうしたの!?だいじょう」

少女の友人が声を掛けるが、最後まで言い終える前に、事は起きた。

「ウが、グぎィ……ガハッ」

少女が苦しみ、吐血したと同時に、



腹部を裂き、衣服を突き破り、少女の臓物が噴き出した。

内蔵を噴き出した少女は、自分のぶちまけた血肉溜まりに力なく倒れ込み、数秒痙攣した後、動かなくなった。


 


「…………なに、これ……」

もう一人の少女はあまりの事態に状況を飲み込めずにいた。

悲鳴すら上げられないほどに。

すると、もう一人の少女にも異変が起きる。

「キャッ」

突然見えない何かに足を取られ、地面に倒れ込む。

そして、何処からともなく飛んできた数本の鉄パイプが、少女の身体に勢いよく突き刺さった。

「ガヒュッ、ゴ……、ガ……」

首、右肩、右掌、左胸、下腹部、左太腿。

肉を貫いた鉄パイプは、地面に深く突き刺さり、少女を操り人形のような情けない姿勢で磔にした。

「カ…………ヒ」

(しに……たく、……ない、よぉ……)

薄れゆく意識の中、生への執着をみせた少女だったが、あっけなく意識を失った。

約1分後、絶命した少女の秘部から糞尿が吐き出された。




その後、一部始終を目撃していた通行人達が警備に通報し、事後処理が行われた。

通行人達は「ゴーストの仕業だ!」と主張し、警備の者達はその証言を疑うことすらせずに納得した。

初めの頃は、戯れ言と聞き流していたが、さすがに1ヶ月も似たような変死事件が続けば、信じるようにもなる。


この、連続猟奇殺人の犯人を捕まえようと、多くの者が躍起になっているが、現状、何の手がかりも掴めていない。

「本物のお化けゴーストだとでも……」

一人の警備が呟いたその時、



「ブシャァァァ」と耳障りな音と共に、何かが辺りに撒き散らされた。

「キャァァァァ」と大きな悲鳴が響き渡る。


血と肉が辺りに撒き散らされ、その中心に撒き散らされた物より少し大きな肉塊が鎮座していた。


バラバラに砕け散ったソレは、初め何か分からなかった。

いや、この場に集っている全員が心の奥底では理解していた。

しかし、理性が理解を拒んでいた。



「……」

一人の警備の男が恐る恐る鎮座する肉塊に近付くと、衣服と思われる物の存在に気付いた。

「服…………つまり、コレは……」





『人間』





「ぅ…………」

そう理解した瞬間、警備の男が嘔吐く。

その様子を見ていた警備の仲間が慌てて指示を出した。

「皆さん!ここは危険です!速く逃げてください!」

その台詞に、野次馬達が蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

「おい、大丈夫か」

避難指示を出した男が、嘔吐き蹲っている仲間に声を掛け、肩に手を置いた瞬間。

蹲っていた男の首が落ち、鮮血が噴く。

「ッ!!」

このままこの場に留まれば、自分の命も危ない。

そう感じ、他の仲間に声を掛けた。

「お前ら!この場から離れるぞ!いそ」

急げ、そう続けようとしたが、出来なかった。

男の身体が縦真っ二つに斬り裂かれ、崩れ落ちる。

断面から内臓がこぼれ落ち、血溜まりが広がっていく。



その光景を見た他の警備達は急いでその場から離れていった。

情けない悲鳴を残しながら。







―エルガルド王国:王都―


「アハハハハハハ」

部屋に嗤い声が響く。

「最高だなぁ。特に、最初の女二人はいい死に様だったなぁ」

エアは自宅謹慎になってから毎日、レアリオンの人間を殺して遊んでいた。

自室のベッドで横になりながら楽しく遊ぶ毎日。

今日のお気に入りは、移動魔法で内臓をグチャグチャに掻き混ぜ、内蔵ミックスジュースをぶちまけた少女と、鉄パイプで串刺しにした少女に決まったようだ。

「あぁ、思い出したら興奮してきた」

エアが自分の秘部に手をのばして……、

「エア~、お昼まだ~?」

邪魔が入った。

「……」

「……」

お互いに見つめ合い、お互いに沈黙する。

「……邪魔しちゃった……?」

「そうですね。ただ、空腹も感じているのでよしとします」

「悪かったね?」

「もういいです」

エアは、それより、と続け、

「今から作ると時間が掛かるるので食べに行きましょう」

「おお、久しぶりの外食だ」

「何にします?」

エアの問いかけにアシュティンはじっくりと長考し、

「移動しながら決めよう」

保留の決断をした。

「分かりました」



こうして二人は食事を求めて昼時の王都に消えていった。


エア「次はどんな風に殺そうかなぁ」



しばらくこの展開が続きます。

多分。

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