僕が食べたいのは
ミオ「わたし、『君のランゲルハンス島を食べたい』という本が大好きなの・・・。」
ハルト「そうなんだ。ぼくはその本をまだ読んだことがないけど、君が好きな本だからとても素敵な本なんだと思うよ。
ミオ「ぜひ読んでみてね・・・。映画化もされているから一緒に見に行きたいね。」
ハルト「そうなんだね・・・。僕も映画見に行きたい。君と一緒に・・・。」
ミオ「うん、一緒に行こうね。」
ハルト「ありがとう。映画に行く前に、『君のランゲルハンス島を食べたい』っていう本を読んでしっかりと予習しておくね。でも君に一言だけ言いたいんだ。」
ミオ「えっ?」
ハルト「僕がほんとうに食べたいのは、君のランゲルハンス島なんかじゃない。
僕はね、ほんとうは君自身を、食べたいんだ。」