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結婚式(私の旦那様です)

結婚式前日、花婿は花嫁に会えない。


結婚式前に花嫁のウェディングドレス姿を見てしまうとバッドラックという言い伝えがあるらしい。

そのため、前日から俺は、街の聖堂の近くのホテルに泊まっている。


そして、式当日。


ルーナが邸からウェディングドレスを着て、馬車に乗り聖堂へやって来る。


俺は今か今かと待っている。


参列者は席についており、俺は聖堂の扉が開きルーナがウェディングドレス姿で入って来るのを待っている。


そして、やっと扉が音を立てて開き始める。


開いた扉からルーナが一人バージンロードを歩いて来る。


最初は、父親役にバーナード様か誰かを頼むつもりだったが、ルーナは一人で歩くと決めていた。

ルーナに理由を聞くと、初めてファリアス邸に来たのも一人だったから、結婚式も一人で歩くと決めていたらしい。


初めてきた時は、たった15歳で家を出され会ったこともない男の邸に来ることになり不安で一杯だっただろう。

辛い気持ちのまま邸に来たに違いなかったはずだ。

今はもうそんな気持ちはないだろうが、ルーナなりに考えがあるのだろうと一人でバージンロードを歩くことを好きにさせた。

元々、ルーナの為の結婚式にしてやりたいと思っていたから問題はない。


ルーナがバージンロードを歩き俺の元にやって来る。


可愛い過ぎる。

可愛いを通りすぎて、美しい。


手を差し出すと、ルーナの手がそっと乗り、ヴェールの下から微笑んだのがわかった。


可愛い過ぎる。

こんなに可愛いルーナが妻だなんて。



式が始まり、誓約になるとルーナは迷いなく、「誓います。」と言ってくれた。

そして、指輪を交換すると、やっとヴェールアップする。


照れながらも微笑んでいるルーナを見ると、式をあげて本当に良かったと思う。


誓いのキスをし、滞りなく式が終わり、ルーナを連れて聖堂を出ると二人で馬車に乗り、披露宴の為のパーティー会場へ行く。


ルーナを抱き抱えて馬車に乗るとやっと話ができた。


「ルーナ、凄く綺麗だ。」

「ありがとうございます。カイル様も素敵です。」


ドレスのスカート部分が長く広く、馬車の座席が白いドレスで埋まっているようだった。

その中で寄り添い合い座っていると、ルーナがそっと、俺の胸に抱きついてきた。

感動してくれたのか、涙を流している。


「カイル様、ありがとうございます。私の為にドレスやこんなに素敵な式をして頂いて…」

「嬉しいか?」

「はい、夢のようです。」

「夢ではないぞ。これからもずっと一緒だ。」

「はい、ずっと一緒にいます。私の旦那様。」

「ああ、俺の可愛いルーナ。」


ああ、本当に可愛い。

自慢の妻だ。


必ず幸せにする。

一生大事にしてやりたい。


今日の結婚を一生忘れることはない。

ルーナにとっても一生忘れることのない日だといいと思いながら、ずっとルーナを抱き締めていた。



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