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再会後は溺愛したい

別邸につくと、オーレンさんもハンナさんもカイル様の帰りを喜んでいた。


「ルーナ、着替えたら部屋に行くから待ってなさい。いなかった時の話を聞かせてくれ。」


カイル様の部屋は主寝室のようで、颯爽と歩いて行った。

カイル様が着替え中にお茶を準備しようと思いハンナさんと厨房に私は行った。


「カイル様はお疲れだから甘い物を食べますよね。」

「先ほど果物を届けて貰いましたから、すぐに出しますね。料理人ももうすぐ来ますから夕食は豪華にしましょう。」


別邸にきた時はいつもくる臨時の料理人がいるらしく、オーレンさんがすでに連絡済みらしい。

ヒューバート様も私とカイル様が戻る少し前に来て、今は昼寝をしているとハンナさんが言った。


お茶とクッキーと果物をハンナさんと持って部屋に向かうと、すでにカイル様は着替えていて、廊下で会った。


「後で、グレイとルーベンスが来るから、来たら教えてくれ。それまでは下がってていい。」


カイル様はハンナさんの持っているお茶を受け取り、私を主寝室に連れて行ってくれた。


「私が主寝室に入っていいのですか?」

「ルーナ以外誰が入っていいんだ。」


久々に会って緊張しているのか、変なことを聞いてしまった。


お茶を入れるとカイル様が隣に来なさい、と言うので隣に座った。


「邸では変わりなかったか?オーレンからアルベルト殿下がきたと聞いたが。」

「そうなんです、急に来られてびっくりしました。」


私はアルベルト殿下の話をカイル様に伝えた。


「そうか、詫びの品は俺から殿下に礼を言うからルーナは気にしなくていい。」

「わかりました。どうしようかと心配になっていたんです。」

「使わなかったのか?」

「カイル様に頂いたリボンがありましたから。」

「…明日は、買い物に行くか?王都には街にはないものもあるだろう。」

「もう贈り物はいりませんよ。沢山カイル様から頂きましたから。」

「そうか、まだ足りなくはないか?」

「でも、誕生日のドレスもありますし。」

「ドレスは出来上がったのか?」

「はい。最後の試着も終わりまして素敵なものになってました。」


カイル様はそうか、と言い腰に手を回し顔を近づけてきた。

まだ、暗くなりきってない為、カイル様の顔が間近にありハッキリ見えるせいか焦ってしまった。


「お、お茶はいらないんですかっ。」

「茶はいい。」


カイル様に迫られてそのままキスをされてしまった。

カイル様の顔が見れず、カイル様の胸に顔をうずめると、耳や髪に口付けをしてくるのがわかった。


「この部屋は続き部屋ではないから、夜に迎えに行くから部屋で待っててくれ。」

「は、はい。」


カイル様は優しく言うけど、どこか甘く聞こえるのは、私だけだろうかと思え、益々カイル様の顔が見られなかった。




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