迎えに行きます
誕生日が近くに迫っており、今日は仕立て屋のアイビーさんが来た。
カイル様が頼んで下さった誕生日に着るドレスの試着の為だった。
私のサイズを測って作った物でぴったりのサイズだった。
その後、デビュタントのドレスの話をしていると、ルーベンス様が来られた。
私は急いでルーベンス様の所に行った。
「ルーナ様、知らせが入りました。」
どうやら、領主の救出と鎮圧が成功し、王都に戻るらしい。
「明日には俺も王都に行きます。よければご一緒しますか?」
「いいのですか?」
「構いませんよ。それとも別で行きますか?」
ルーベンス様と一緒の方が早い気がして、ご一緒させて貰うことにした。
オーレンさんとハンナさんも一緒に行くことになり、明日王都に出発することになった。
どうやら、王都にカイル様の別邸があるらしくそこに皆で行くことになった。
ルーベンス様もカイル様の別邸を知っており、案内もなく連れて行って下さった。
「グレイやカイル達の早期解決により、すでに領地運営に必要な人材を予定より早く送れたそうです。恐らくカイル達はもう王城についてますよ。よければご一緒しますか?」
「お城に行ってもいいのですか?」
「城の奥までは無理ですが待合室がありますからそちらで待てます。」
押し掛けるようで失礼だとは思ったがどうしても早くカイル様に会いたかった。
「ルーベンス様、お願いします。」
ルーベンス様に頭を下げると、気にすることはなく、今までもお迎えにあがる奥方はいたと話してくれた。
ルーベンス様のお言葉に甘えて、すぐにご一緒させて貰った。
城の待合室に案内され、用が終わればカイル様を連れて来て下さるそうで待った。
カイル様が無事帰ってくることに胸を躍らせていたのか、心臓がドキドキしているのがわかった。




