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ヒューバートの仕事

確か領主の寝室は二階だった。

恐らくそこにいるだろう。

ここの領主の私兵も反対派についているのは全員じゃない。

反対派に至っては戦えない素人ばかりだ。

カイル団長の言うとおり、グレイさんに公爵位を授けるのが陛下の目的だろう。

たまたま、この領主の救出が任務になっただけで他の戦があればそれになったはずだ。

陛下は意外と親バカだ。

カイル団長もルーナさんと結婚し、子が出来たら親バカになりそうだ。


領主の寝室の前にはやはり私兵がいる。

三人位なら問題はない。

今日は騎士の剣でなく、使いなれた短剣を二本抜き一気に斬りかかる。

カイル団長と違い俺は素早さが武器だ。

私兵ごときに遅れを取るわけがない。

あまり殺すなと言われたから、面倒くさいだけだ。


一気に二人を斬りつけ、急に現れた俺に気付いたのか、私兵は引け腰だった。

最後の一人が俺に向かい剣を振り下ろすも、問題ない。

顎を攻撃し、脳震盪を起こさせ死なない程度に首を斬りつければいいだけ。

斬った首から噴水のように血が吹き出さないから死ぬことはないが私兵達は首を押さえている。

私兵達の顔は恐怖なのだろう。

そして、俺はいつもの笑顔で言う。


「死にたくなければ、向かいの部屋で大人しくしててよ。邪魔だから。」


そうして、領主の寝室に入ると領主夫妻がいた。


「すぐに、騎士団が突入します。こちらのお部屋でお待ち下さい。」


領主夫妻は返事をするが俺に距離をおいている。

何気に顔を腕で拭くと手に血がついた。

私兵の血がついていたのだろう。

これで領主夫妻は引いたとわかった。


寝室の窓をバンと開け、狼煙をあげる。

これで、もう俺の仕事は終わった。




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