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ずっと考えていました

夜になり邸に帰ると、寝室の前でヴィンスが椅子に座り本を読んでいた。


「ヴィンス、護衛をご苦労。ルーナはどうだ。」

「邸に帰ってからは多少は寝たようですが、今は起きているようです。シャロンは?」

「あれは退職だ。フィーネル伯爵が連れ帰った。」

「そうですか。…仲良くせねばと気を張っていたのではないでしょうか?」

「父親の友人の子だと話したから気を使っていたのだろう。悪いことをした。」

「ヘイデンはどうしますか?」

「ルーナに変な噂が立っては困るから、ヘイデンが酒に酔って暴れたことにした。話はつけたから問題ない。」


ヴィンスも気にしていたようだった。


「…ヴィンス、明日にはジュード様が来る。同席してくれ。」

「わかりました。」


寝室に入ると、ルーナは落ち込んだまま謝ってきた。


「ご迷惑をおかけしてすみません。」

「大丈夫か?」

「はい、あのシャロン様は?」

「フィーネル伯爵が連れ帰った。…シャロンと仲良くしようとしたのか?」

「カイル様のお客様ですから…でも、出来ませんでしたね。すみません。」

「最近、考え事をしていたのはその事か?」

「それもありますけど…カイル様が私にそう聞くということは私の考えていたことが当たりですか?考えないようにしていましたが。」

「いつから、気付いていた?」

「…団長会議でしょうか?ケネス様を注意するだけで、グレイ様が来るのは不思議に思っていました。もしかしたらと、」


やはり、ルーナは気付いていた。

近いうちに戦に行くことを。


「勝手には戦に行けないから、王命が来るまでは行かないが、ヒューバートが、ルーナが思い出が欲しいのでは、と言っていた。」

「た、確かにそうかもしれません。少しでも、楽しんでもらえたらと、頑張っていました。」


ルーナを抱きしめると、しっかり抱きついてきた。


「戦に行くまではいつも通り生活をしよう。忙しくはなるかもしれんが変えることはない。」

「はい、頑張ります。」





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