通学路(2)
4ヶ月ぶりの更新再開です。もう一つの作品と交互に出していく予定なのでどちらも読んでいただけると嬉しいです。
突然ですが、この投稿から前書きに何か小話でも入れようと唐突に思ったので何か話します。本当にしょうもないどうでもいい話をしようと思います。
この時期エアコンが必須ですよね。私はいつもエアコンをつけたまま寝ているのですが、エアコンのリモコンを枕元に置いて寝るんですよ。で、昨日寝ている間に勝手に押しちゃったのか今日の朝起きた時エアコンの設定温度が下がりすぎて夏なのに極寒を体験し、なかなか布団から出られませんでした。
では、本編どうぞ。
「よう!二人とも!朝から相変わらず仲睦まじいな!」
通学路の人通りが増え始めちらほらと同じ学校の生徒も見え始めたころ、康貴達に後ろから突然男の声が掛けられた。しかし、二人とも聞きなれた声なので驚きはしない。そして、声がもう一つ、
「あなた、朝からうるさいわよ。静かに挨拶もできないのかしら?」
冷めた女の声が男に掛けられた。
「なんだよ。別に普通だろ。逆にお前の声は小さすぎて聞き取れねーんだよ。喉死んでんのか?」
男の声も康貴達に声を掛けた時とは大きく変わり冷めた声で言い返す。
「あら、私は普通に喋っているのに聞き取れなかったの?あなたこそ耳が死んでいるんじゃないのかしら?」
「おい、朝っぱらからマジトーンで喧嘩するんじゃねえよ蓮、凛」
「喧嘩だなんてそんな低俗なことしてないわよ。しかもこんなのと」
「そうだよ言い合いをしてただけだこんなのと喧嘩をする価値もない」
「そのいがみ合いが喧嘩だって言ってるんだよ。ゆうもなんか言ってやれ」
「蓮君、凛ちゃん喧嘩は駄目だよ?」
森岡蓮と北野凛。康貴と夕夏の小学校からの友達である。二人はとても仲が悪い、ように見えるかもしれないが実態は真逆だ。表面上は毎日冷めたトーンで本当に相手の事が嫌いだと思われるような口喧嘩を毎日繰り広げているが、ぶっちゃけて言うとこの二人両想いである。しかもお互いがお互いにぞっこんのデレデレ。なのになぜこんな関係なのかというと、お互い素直になれない度メーターが振り切っているのである。
「「喧嘩じゃない!」」
「仲がよろしいことで」
「ふふふ、本当仲いいよねー」
この二人の関係を正確に把握している康貴と夕夏は二人の喧嘩を何とも思わないが、この二人はマジトーンで喧嘩をするのでそれを見ていた他の通学中の生徒は若干引いている。
「仲がいいとか不吉なこと言うんじゃねえよこう!」
「そうよ!こんなゴミ以下の生物と仲がいいだなんて...」
「はいはい、お前らの仲悪いアピールは聞き飽きたから。おはよう蓮、凛」
「アピールじゃ、まあとりあえず置いておこう。おはよう、こう。あと、夕夏もおはよう」
「おはよー。凛ちゃんには言わないのー?」
「...凛おはよ」
「...おはよ」
嫌いを装っているが実際はお互い好きなので康貴か夕夏が煽ってあげると普通の会話くらいはする。自発的にすることはほとんどないが。
「凛ちゃんおはよー!」
少しほんわかした空気を夕夏がいつもの調子で凛に声を掛けいつも通りの空気に完全に戻した。
「うん、おはようゆう、康貴君も」
「ああ、おはよう」
「こうくん!元気ないよ!もっと大きくお腹から!」
そういって夕夏が康貴にくっついてお腹を触る。
「うわっ!もうここら辺ではくっつくな!」
「あはは!お前らはほんと仲いいな!」
「ええ、うらやましいわ」
康貴とそれにくっついている夕夏を見て蓮と凛が言う。
「そんな感想はいいから助けてくれ!」
通学中の他の男子生徒の視線が康貴に突き刺さる。
「ほーら、ゆうその辺にしときなさい」
「はーい」
夕夏は名残惜しそうに康貴から離れる。
「こう、お前夕夏みたいなかわいい子に引っ付かれて何が嫌なんだよ?」
漣が笑いながら言う。
「別に嫌ってわけじゃないんだが」
「じゃあくっ付いてもいいんじゃねえか?」
その会話を聞きながら夕夏が両手を広げて康貴に抱き着く構えをとっている。
「からかうなよ蓮、それを認めた場合にできる弊害くらい分かるだろ」
「まあそりゃあそうだが、お前たちがじゃれてるのを見るのは小学校のころからの癒しだからなあ」
「そうね、美少女が童顔の美少年にくっ付ているのを見ると微笑ましくて心が浄化されるような気がするわ」
「お前らそんな風に思って見てたの!?」
「ほら、二人もそういってることだしさあ」
「やめろ、手をワキワキさせながら近付いてくるんじゃない!」
「あはは!夕夏、そろそろ学校だぞ。学校の中ではくっ付くの絶対禁止なんだろ?」
「じゃあ今のうちに!」
夕夏が康貴に突進。
「やめろってー!」
康貴は夕夏から逃げるのに学校まで走る羽目になった。
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