痛みと独り
のんびりと更新していく予定です。
神様は存在しない・・俺はそう思う。
『そんなは事ない。神様はいる。』と言い張る人間に『では神様を見たことがあるのか?』とは聞かない。
『なら何故幸せをぶち壊す?』そう問うだろう。
「・・・ん・。」
目を覚ますと目に映ったのは白い天井だった。
体を起こそうとすると全身に痛みを感じる。
寝た状態で見える範囲で腕を見てみると包帯が巻かれていた。
痛む腕を使い、試しに額を触ると布の感触がした。
同様に包帯が巻かれていると察することが出来た。
「ぐっ・・・。」
痛みに耐えながら上半身を起こすと少し離れた場所から声がした。
視線を移すとドアの向こうで白い服を着た女性が俺を見ていた。
刹那──
頭の中がグルグルと回転したかのような錯覚に襲われた。
そして記憶が次々と舞い戻ってくる。頭が痛い・・・。
《バシュッ──》
テレビが消えるような音と共に突如として頭に浮かんだ2人の笑顔。
「親父・・?七海??」
この日から・・・・俺は独りになった。
中学2年生冬の出来事。
今回、メモリーを読んでいただきありがとうございます。前書きにもあった通り、のんびりと更新していく予定です。しかし【光】の連載が終わり次第、更新を早めていきます。できれば最後までお付き合いください。宜しくお願いします。