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五話《浮かれて飛び出て首切られて》

助手の朝は早い。

まあ全ての助手が当てはまるわけではないが......。と言うかこんな助手が他にいるとも思えないのだが、とにかく俺の朝は早いのだ。

午前5時。

俺は朝食も食べずに家を出る。

目的地は先生の家だ。

俺はごくごく普通のアパートに住んでいる。

因みに峰紀も同じアパートである。

で、そっから走って15分程度の場所に先生の家はある。

にしても早起きは実に良い。

何しろ朝焼けが見れるのだ。

そういえば奴らが来てから東京の空気は実に綺麗になったと言う。

確かに最近はやけに朝焼けが綺麗だ。

俺はそんなことを考えながら先生の家まで走った。


そんなこんなで俺は先生の家に着いた。

先生の家は普通の戸建てだ。奴らが来て俺達が東京区に移り住む前から彼女はここに住んでいるらしい。

鍵はドアの前の植木鉢の下だ。

俺はそれを当たり前のように取ってドアを開けた。

家の中は静まり返っていた。

先生は独身だ。

モテるはモテるらしいのだが、元々お金持ちだったが為にあまり常識がなってないらしく、結局は別れてしまうそうだ。

今俺は「お金持ちだった」と言ったが、今はそうでもないようだ。何せ家を飛び出てきたらしい。

俺は廊下をまっすぐに歩き、突き当たりのドアを開け中に入った。

それとすれ違いに飼い猫のソラが部屋を出ていった。

ソラはロシアンブルーと言う種の猫だ。飼い主に似てか元からか、自由気ままで誰にでもすぐ懐き、すぐに人を信用してしまう。

野良猫になったら他の猫に苛められてしまいそうな子だ。

「さてと、今日はどうすっかなー。」

そんなことを呟きながら冷蔵庫の中を眺める。

と、ここで節電に心がけなければならない事を思い出し冷蔵庫を閉める。

そうして冷蔵庫の前で考えること数分後、俺は再び冷蔵庫を開けて各材料を取り出した。

今日の朝食は焼き鮭にご飯、スクランブルエッグの三品だ。

いつもの事ながらついでに昼食も一緒に作ってしまうつもりだ。

俺はエプロンを着て料理を作り始めた。

元々俺は料理が得意なので料理に関しては特に苦でもない。

むしろ楽しいくらいだ。

そういえば峰紀も料理は得意だと言っていたような気がする。

アウトドアでもしていたら料理する機会も多いものだろう。

そんなことを考えながら俺は卵をフライパンの上に流す。

「卵焼き?目玉焼き?」

「残念、スクランブルエッグです。って、起きてらっしゃったんですか。」

ふと、隣を見ると、千春先生がパジャマ姿で立っていた。

「おはよ〜。」

「おはようございます。先生。」

「何か手伝えることはあるかしら〜。」

「それなら......───」

と、ここで俺はあることに気付いた。

「────あーそうだ、猫にご飯をあげてきてもらえます?」

「りょーかーい。」

先生の料理は上手ではないのだ。

と言うかはっきり言って下手なのだ。

俺がこうやってわざわざ先生の為に朝食を作るようになったのも先生が料理ができないからだ。

「ソラちゃん。ソラちゃ〜ん。」

向こうで先生が猫とじゃれている。


数十分後、そんな訳で俺は料理を作り終えた。

「先生〜。朝ごはんですよ〜。」

俺は朝食をテーブルに並べながら先生を呼ぶ。

「あ、今行く〜。」

先生はお風呂を洗っていたらしい。

前に比べると先生は自ら動くようになった。

俺が先生と出会った頃のダメ人間っぽさはだんだんと薄れているように思える。

「はい!お待たせー。」

そう言って先生は駆けてきた。

と、その瞬間。先生は足を滑らせ、顔面から倒れた。

ドンッ!

「いてててて......。」

俺はため息を一つ吐いた。

「......大丈夫ですか?先生。」

「えへへ。洗剤が足に付いていたみたいね。」

やはりどうやっても先生のおっちょこちょいは治らないようだ......。


「じゃあ俺は先に行くんで。」

炊事、洗濯、掃除等々を終えた午前7時、俺は先生の家を出る。

明らかに助手と言うよりか家政婦か何かの仕事なのだが、そこは突っ込まないでもらいたい。これらは助手の仕事の一部に過ぎないのだ。助手っぽい事もしてない訳では無いのだ。

「行ってらっしゃいませ〜。」

先生は向こうで呑気に猫とじゃれている。

「忘れ物しないでくださいよー。」

俺はそう言ってドアを閉めた。

先生が忘れ物をすると俺が取りに行かせられるので勘弁してもらいたい。

「さてと。」

俺はイヤホンをして歩き出した。

これから俺は新宿にある学校に行く。

東京区において唯一無二の学校だ。

つまり東京区の全学生がここに集い、授業を受ける。言わば東京区の第二の核とも言われれる場所だ。

学校とは言ってもどっからどう見てもただのビルなのだが、こう見えて小学校から大学までが揃っている。その為計五つのビルを総合して[学校]と呼ぶのだ。

かつてはどっかの塾だったらしいが、なんだかんだあって今では国営で史上最大の[学校]となっている。

因みに先生は[学校]の大学生でありつつ高校の先生をやっているという変わり者だ。

このご時世では学生だろうと老人だろうと何かしら働かなけれならない。

まあそんな訳で俺はその先生の助手をやっているのだが......。

ピロン

と、突然スマホの着信音が鳴った。

ピロンピロン

せっかく曲のいいところだと言うのに鬱陶しいものだ。

俺はとりあえずその内容を確認することにした。

着信が来たのはクラスのチャットのようだ。

[さっき第八地域で天使が侵入したらしいぞ!]

[マジかよ(((;゜;Д;゜;)))]

[今倒したところ見たんだが......]

[俺も見た!レーザーに焼かれて近所に落ちたし!]

[レーザー強えぇぇぇ]

と、そんなことが書かれていた。

先生の家が第二地域だからここからはかなり離れている。

俺は[天使の種類は?]と入力して送信した。

それから十秒も経たぬ間に返信が来た。

[主天使]

主天使と言えば昨夜遠くの空を飛んでいたのも主天使だったらしい。

しかし主天使程の天使が現れれば避難指示が出てもおかしくはない。

それが今日は出なかったと言うことは、つまり避難の基準が上がったということだろうか......。


俺はこの時、不覚にも喜んでしまった。

よく考えれば俺だけに限らず東京区、いや全人類はこのレーザー砲を過信し過ぎていたものだ。

この時は誰もあんな未来を想像していなかったのだから。

どうも、らびっとぉです。

今回はかなり短くなってしまいましたスミマセン<(_ _)>

更に話をかせねる度に更新速度が落ちていく......

とりあえず一週間に一度は投稿するよう頑張るのでよろしくです

そう言えば昨日文芸部に入りました(?)

正確には入れてないですが、形だけ入れました

なんで、更に月一で作品作んなきゃならんのでホント大変ですわ

最近本当に自分で自分を追い込むのが好きだなーと思う今日この頃です

では次話で(^^)/~~~

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