境 界
懐かしい人の夢を見た
見たこともない場所 覚えのない場面
あの人の顔は 靄がかかったように見えない
大好きだった あの声も聞かれない
それでも 姿形は 間違いなくあの人で…
離れていく彼を追いかける
あの人の夢を見る度
私は いつも彼を追いかける
(待って! 行かないで!)
(もう 二度と会えないの?)
(こんな気持ち もう嫌だよ!!)
胸が潰される思いに 気持ちがあの頃にトリップした
寂しい…
悲しい…
魘されて 嫌な汗をかき
夢で逢えて嬉しいはずなのに
嫌な余韻
逢えない人に 出会える夢は
良夢か 悪夢か
この手で触れられぬ
愛しい人の姿だけを 見せて消えていく夢は
きっと
悪夢