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異世界恋愛系 作品いろいろ

折れずに生きてきて偉かった、と、今は自分で自分を褒めてあげたいと思います。

作者: 四季
掲載日:2026/05/21

 あの日、あの時、愛していた人から告げられた関係の終わりに――絶望し、世界は色を失った。


 ただそれでも時は流れて。

 多くのものが移ろいゆく中で。


 大切なものを失った悲しみもほんの少しずつ姿を変えていった。


 ……そうして今、私の見ている世界は、また色を取り戻し始めている。


 何を求めればいいのか。

 何を愛すればいいのか。

 それすらも分からなくなって。


 一度は生きていることすら虚しく感じられるほどだった。


 それでも、何とか一歩ずつ前へ進んで、懸命に息をして――それで今日まで生き延びた。


 辛くても、傷ついても、完全には折れてしまわなかったこと。そこに関しては自分で自分を褒めたい気分だ。自画自賛なんてと笑われるかもしれないけれど。それでも、あの時何とか生き延びた自分に称賛の言葉をかけたいし、そのくらいのことはしても罪ではないはずだ。どんな状態でも、どんな傷を負っても、ここまで歩いてきたのだから。


 いろんなことを乗り越えてきて偉かったね。


 今だけはそう言おう。

 自分に自分で。

 他者から見れば馬鹿げているかもしれないけれどそれでもいい。


 吹き抜ける風が頬を撫でていく心地よさ。

 揺れる木々の瑞々しさ。

 見上げた空の澄んだ青さ。


 今は、そのすべてが、ただひたすらに愛おしい。



◆終わり◆

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― 新着の感想 ―
そこに気付けたのが素晴らしいと思います。゜(゜´ω`゜)゜。
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