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DREAM! 第4幕(マラソン勝負編②)

(あらすじ)

一美と練習を続けてきた拓哉は、とうとう明日マラソンをする

ということになっていた。

いったいどうなるのだろうか?

「はぁはぁはぁ・・・」

午後9時を過ぎたぐらいだろうか。

街灯も付いたり消えたりを繰り返している。

人は、あまり会わなくなった。そんな所に2人の足音と呼吸が

バラバラに聞こえていた。

「今日は、この辺でいいか・・・」

僕は、一美に同意を求めた。

「・・・うん。」


今日は、週末なので特別用事もなかったので

ほとんど走っていた。

もちろん一美も一緒に。

一美と僕は、少し歩いた所にある公園のベンチに座った。

僕は、近くにあった自動販売機でジュースを買ってベンチに座った。

そのベンチは、街灯に当たっていてベンチが光っているようにも思えた。


「一美さんって友達っているの?」

「・・・・。」

(やべっ!失礼だったか・・・)

つい口が滑ってしまい

失礼なことを聞いてしまった。

沈黙が続いた後に以外にも一美から口を開いた。


「いますよ。櫻ちゃんと、希ちゃん。」

それは、木下きのした さくら

小浦こうら のぞみの名前だった。

コレは、前に亮太の事件のときに一美をかばっていた

メンバーだった。


これも失礼と思いながらもこんな質問も聞いてみた。

「何部に入ってるの?」

「私と櫻ちゃんと、希ちゃんはまだ部活には入っていません。

3人一緒の部活に入りたいのですが、まだいいところがないって言うか・・・。」

「そうか・・・。」

俺は、考え込むように空を見上げた。

「拓哉さんは、水泳部ですよね。やっぱり・・・き、厳しいのですか?」

少し遠慮したように聞いてくる。

この厳しいという言葉は、廃部寸前の水泳部を表している。

「あぁ。部員がいなくて大変だな~」

「そうですか。」

何かを考えるように下を向く。

「明日は、がんばってください。応援しています。」

「お、おう!」

「あと、拓哉さんってやさしいんですね。こんなに私の話を聞いてくれた男の人は

拓哉さんだけです。」

そう言って一美は、去っていった。

「・・・・。」

少し僕は、照れくさかった。


次の日。

「集合場所は・・・。川だったな。」

そう。今回のコースは、川の周り十キロである。

いろいろつぶやいた後

用事を済ませて自転車に乗って

川に向かった。

風を切って順調にスピードに乗る自転車につかまって

坂道や交差点を突っ切っていく。

目的地には、自転車でほんの十分ほどで着いた。

目的地スタートには、うわさを聞きつけたクラスメートなどが集まっていた。

一美との特訓で少しは自信のついた僕でも少し緊張してきた。

まだスタートもしていないのに息が切れそうだ。

僕は、携帯を見た。

(まだスタートまで15分ほどあるな・・・。)

心の中でつぶやいていると、一人の男が肩をたたいた。


「!?」

びっくりして振り向くと

そこには、今回の敵でもある亮太が立っていた。

「逃げ出したんだと思っていたぜ!」

むかつく様な口調で亮太は、僕を挑発してきた。

「僕も一美と特訓したんだ!お前こそ俺に挑発しないと緊張して

落ち着かないんじゃないのか!」

怒鳴るように言い返す。

「えっ?あの一美と?ワハハハハッ!ダッセー!

女に特訓してもらってるわけ?ワハハハハ!」

カーと顔が赤くなったが言い返す言葉が見つからない。

「絶対!負けないからな!」

そう言い残し俺は、その場を立ち去った。


そして・・・そのときはとうとう来た。

「はーい。スタートするから2人ともスタートに並んで。」

どちらが、勝つのか?

野球部エースと水泳部エースの戦いが始まろうとしていた。


つづく

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