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DREAM! 第3幕(マラソン勝負編①)

(あらすじ)

亮太と俺がなんやかんやで十キロマラソン勝負をすることになった。

残された時間は、残り1週間!

5月2日。

実にポカポカとしていて

ずっと寝ていたいと思うくらいの日曜日だ。


だが、休日と言ってもずっと眠っているわけにはいかない。

父親の頑固さを僕は引き継いでるようだ。

決めたからには、全力を尽くす。

それに、このマラソン勝負にクラスの皆が見に来ると言っていた。


朝の6時に起きて

朝ごはんを食べて準備は出来た。

いきなりたくさんは走れないと思ったので

距離は、徐々に増やしていくことにした。


向かい風を断ち切って

足を進める。昨日は、あまり寝ていないので

眠気が襲うこともあったが、それにも負けない根性だけはあった。

コレも父親譲りだろう。


タタタタタッ

だんだんペースを上げていった。

すると、

「・・・・あっ!」

上宮うえみや 一美ひとみだ。

前回も説明したとおり亮太に突き飛ばされた

クラスメートである。

校外で合うことはなく2人とも私服だ。

一美は、走っている僕のほうへ寄ってきた。

「あの・・・私のためにこんなことになってしまって・・・よかったら

私とこれから一緒に走りませんか・・・?」

遠慮気味に言ったので最後の「か」の所は、ほとんど聞こえなかった。


一美は、おとなしい子だが結構男子に人気がある。

服装も言葉づかいも上品で話相手の気持ちもよく分かってくれる

いい子である。

「お、おう!いいけど・・・。」

一緒に走りませんか?の言葉には、いくら僕でも

戸惑ったが反射的に一美の願いを了承した。


そして、また足を進めた。

2人の足音がまだあまり人のいない町に鳴り響いた。

2人で走っていると気づくことも出てきた。

「一美さんってペース速いんだね。」

「そ、そうですか?もう少しペースを落としますか?」

「いや。別に良いよ!こっちのほうが特訓になるから。」

僕は忘れていた。

一美も女子の中では走りが速いほうだと・・・。

その後何キロか走った後休憩してまた走って休憩して

の繰り返しだった。

次の日も次の日も

水泳部で筋肉面を鍛えて

クラブ活動が終わったらまた走る。

走るときは、横に必ず一美がいた。

走るときにいろんな話をした。

そうしている内に一美を追い抜かすほどまで

走りが早くなって一美とデートのような気分になることが

多々あった。


こうして気づけば約束の日の一日前まで迫っていた。


つづく


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