DREAM! 第1幕(序章)
あれは、何年前のことだろう。
僕が高校に入学した時だった。
僕は、水泳で日本一になる。それが夢だった。
その第一歩として高校の水泳部に入ったのだった。
~クラブ活動中のプール~
「・・・オイ!壱夜。」
「ん?なに?」
彼の名前は、瀬戸内 壱夜幼馴染だ!
「水泳部ってさ~俺たち2人だけ?」
「そうだね。この学校では、野球部が有名でそれと正反対でこの学校の水泳部は、大会で
10シーズン全て最下位。このままいくと廃部かもってうわさもあるから」
「学校選択ミスったかも。俺の学力じゃあこの学校がちょうどいいって先生に言われて
たからここに決めたのにな~」
「拓哉!俺たちで水泳部盛り上げようぜ!」
自己紹介が遅れたが、俺は高校1年の大島 拓哉この小説の語り手
でもあり主人公でもある。この話は、高校の水泳部を日本一へと導く物語。
俺の夢(DREAM)は、日本一になること!
この高校へ来てもう1ヶ月。
学校にも慣れてきたと言う期間である。
ただ、俺のクラスは荒れていた。
クラスを荒らしている主犯は、副嶋 亮太。
言わば昔でいうガキ大将と言ったところだろう。
ちょっとしたことで女、男関係なく暴力を振るう。
俺は、力も度胸もあるわけではない。
だからこのクラスでは、静かにしておこう。
そう肝に銘じていた。
ただ、あの出来事があってからジェットコースターのように僕の高校生活が急速に
変わって行った。
その出来事と言うのは、高校に来て2ヶ月半といった時。
こんな時になると皆に打ち解け始めたやさきに起きた出来事である。
~ある日の昼休み~
この高校にあるパン工場へ向かっていた廊下で・・・・。
廊下に人だかりが出来ている。
不審に思い覗いてみると
数名の女子と数名の男子が言い争っている。
その数名の男子の中に例の福島亮太も混じっていた。
「んだと!このやろ~」
「ちょっと謝ってくれる?」
「俺たちはな!こ・い・つ・に!肩をぶつけられたんだぞ!」
そう言って同じクラスの上宮 一美を指差していった。
「だからって一美ちゃんを突き飛ばすことはないじゃない!」
「うるせー!」
亮太と言い争っているのは、気は強いがクラス一のアイドルである
木下 櫻だ。
俺は、この女子が男子に暴力を振られているという事実に耐え切れなくなったのだろう。
徐々に集まってくる人ごみを避けて数名の女子の前に立った。
つづく
とうとう長編に登場ですwww