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試験と罠

この授業はランダムに決められた1グループとの戦いとなっている。そしてまずシルキーのグループが戦っていた。


「ファイアボール!」


僕とあの男を除く生徒の中だとやはりシルキーが頭一つ抜けているな。この戦いもシルキーのグループが優勢で進んでいる。


「ウォーターボール!」


敵チームにはナンスがいるがやはりシルキーの方が優勢か。そして結局シルキーのチームが圧勝して終わった。


次の試合はあの男のチームとジンのチームの戦いか。あの男のいるチームが十中八九勝つだろう。


「おいおい、嘘だろ!」


ジンがその男のスピードに圧倒されていた。かなりあの男は力をおさえているようだが、普通の人間からしたらとんでもないスピードだろう。案の定その試合はあの男1人で敵チーム全員を制圧して終わった。






僕らのチームの試合が始まる。


「みんな、さっき話した陣形で行こう。落ち着いて、助け合いながら戦っていこう」


「ああ」


「はじめ」


試合が始まった。まず僕が最初に魔力探知であらかじめ敵の位置を把握していたからそこに魔法を打った。


「サンダースプレイド」


そして相手を分断させた。だが、かなり統率が取れているな。分断された後、特に慌てる様子もなく個人行動を取り始めている。まさか、いや流石にそれはないか。まずメリットがなさすぎる。まあいいか。特に問題はない。そしてそのうちの1人が僕の方に向かってきた。


「タイマンか」


周りに魔力や気配は感じなかった。


そして次の瞬間相手が突っ込んできて蹴ろうとしてきた。それを僕は冷静に避けてカウンターを決める。


「ぐっ」


相手は吹き飛んでいた。少し強く蹴り過ぎたか。しかし、妙だな。他の人の魔力がまるで感じられない。そう考えていた時、僕の体に電撃が走った。


「まじか」


僕は油断していなかったが、魔力探知に引っかからず攻撃してきた。こうなると二つの可能性が出てきたな。一つ目は、超遠距離から攻撃してきたパターン。しかし、これは考えなくていいだろう。確かにこのグランドは広いし魔力探知を全範囲できるわけじゃないが、そんな手練れは僕とあの男以外にいないからな。そしてもう一つのパターン。内通者がいる。僕は魔力探知を常に行なっているが仲間の魔力は引っかからないように事前に調整しておいた。味方が相手に攻撃した時にも反応してしまうからだ。となると仲間内の誰かか。なんにせよ早く見つけるか、相手を倒すかしないと周りの仲間が全滅する。


「仕方ない」


このままじゃ少々面倒だ。だから、少し荒技になるがやるしかないか。


「サンダークラウド」


試験範囲内の空いっぱいに行き渡るように雷の魔法を打った。


「くは」


そして上空から落ちていく人がいた。目の前にいた人も気絶している。火力は調整してあるからしばらくしたら目を覚ますだろう。しかし、内通者がこれで気絶するようなら本当に何がしたかったのかわからないな。そんなことを考えていた時


「やはり規格外な力だ」


そこには予想だにしなっかた奴がいた。


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