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ね〇〇ろいど

作者: 沖田 楽十

 寧々(ねね)にそっくりなね…なんとかっていうフィギュアを店で見た瞬間--思わず購入していた。





「なんで顔が3つもあるんだ? 」



 そう呟きつつも、説明書を読んで、力の加減を間違えない様に前髪の部分を慎重に外すと、顔パーツが露わになる。

 更にそれを慎重に外すと、まぁ、見ちゃいけない様なモノが現れた。

 それに思わず舌打ちを漏らしつつも、顔パーツを変えて前髪パーツを加えると、なにかしらで熱く語る時の、興奮顔の寧々に、改めてそっくりだと思った。

 まるで、寧々をモデルにしたみたいな…。



「っ……ゴクッ…」



 思わず唾を飲む。



「………」



 寧々はアレの時、こんな顔を俺に向けるのだろうか? …と。



風介ふうすけ君? 」

「!?!」



 バッと振り返ると、俺を不思議そうに見つめる寧々が居た。………じゃなくっっ!!!

 何で家の中に居るの!?!!



「っ……どっ…如何やって家ん中に入ったの…? 」


「チャイム鳴らしたのに出ないから変だなぁと思って、ドアノブ回したら開いたから入ったの。風介君って、意外に無用心なんだね? 」


「……………」



 鍵を閉め忘れた俺も悪い。…が、だとしても開いてるからって勝手に他人ひとの家に入る君だって不用心だろ!? と出掛かる言葉をなんとか飲み込んで、このフィギュアを見られてはまずい事に気付く。

 特にこの表情に見惚れてて、寧々の存在に気付かなかった事実を知られるのが非常にまずい。


 美少女フィギュアをあられもない姿にして、それを見て興奮する変態だとドン引かれ、別れ話を切り出される未来なんかになったらーー



「わあ♪ ね〇〇ろいどだあ♪♪♪ 」



 ………遅かった。


 寧々に告白する時、フラれる確率を下げる為に、彼女の前では、他の男よりもカッコイイアピールをし続けた。

 ずーっと前から、彼女が大好きだったから、漸く付き合える事になった時は、天にも昇る想いで……ヤバい。泣きそうだ…。



「私、このシリーズで好きな作品があってね! 買おうと思ったんだけど、その時ちょうど金欠で……。それで、ア◯ゾンで安くなったら買おうと思ってたんだけど、思いの外人気だったみたいで、今じゃ新品は手が出せない金額で、中古でも当時の金額以上でね…。だから再販を待ってる状況にあるの」



 想像した反応の違いと、初めて知る彼女の趣味。

 そしてーー美少女フィギュアに変な表情をさせて興奮する変態野郎、って思われなくて好かった…と、ホッと胸を撫で下ろす。



「! へっ……へえ…。寧々ちゃん、意外にオタクなんだぁ」

 言って、デリカシーゼロの発言だという事に気付く。


 今は昔に比べたら「オタク」は浸透しているが、それは自己紹介などで、自分を語る時に「オタク」だと言うのはイイが、他人から言われるには抵抗があると思ったからだ。

 世の中には、その単語を他人を小馬鹿にする時に使う人間は未だに居て、嫌な思いをする者もいるから…。


 だが、寧々は気にした様子なく、うん! と頷く。



「私の推し、めちゃくちゃレベチだから、今度一緒に観よう? 」



 あっ…でもそれって……と急に黙り込む寧々に、如何したの? と尋ねると、寧々は意を決した様にゴクリっと音を立てて生唾を飲み込むと、


「アニメ版は2期まで制作されてて、1期と2期、それぞれ各24話まであって、劇場版2作を観ると……結構、長いから…」


「あー……」



 これはもしや…もしやしなくても、お家デートに持ち込める!? 更に、上手くいけばお泊まりに発展するのでは!?!! と期待に胸を膨らませていると、寧々はキッと俺を睨みつけ、


「やっぱりさっきの話はナシっ! 風介君、いやらしい顔してるもんっ!! 」

 言って、此方に顔を背けた。


 ……いっ…いやらしい顔、って…どんな顔?? と思いながら、俺は取り敢えず、寧々に似たフィギュアへと視線を向け、彼女のこーゆう表情かおが見られるのは暫くお預けかなぁ…と肩を落とすのだった。











後書き

ね〇〇ろいど良いですよね(´ཀ`)❤️❤️❤️もっと早くにシリーズに手を出せば良かったと後悔してます(>人<;)

なにが神って、他作品のキャラの顔のパーツとか組み合わせて、自分好みにキャラの格好を何通りにも出来る事がもうっっ………あの時……あの最初にビビッときた時、お迎えすれば好かったと後悔してます…(−_−;)(←………。)


う〇〇ちゃあああぁぁぁんんん。゜(゜´Д`゜)゜。(←⁉️)

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