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大和帝国記 資料集  作者: うそつき
国家紹介
6/8

割と真面目に国家紹介 エリュサレム半獣人国編

 人口 100万人

 国家体制 民主的な共和制

 国家予算 50億円程度? 人口が少ないため、それほど多くはないと思われる。




・概要

 大和帝国による対ビーストバニア懲罰戦争後に建国された半獣人国家。


 国家の位置は、ビーストバニア半島先端の南側。『イエネコ島』の対岸である。


 国土面積は、日本の四国より少し広い程度とそれほど広くない。が、実はボーキサイトとか石油とか、資源に恵まれた良立地だったりする。


 ……まあ、もっとも、今の彼らにそれを使いこなすことができるかと言えば、全くの否であるわけだけど。


 国名の由来はなんとなく想像できると思うが、大和帝国総統『エリュテイア』。

 

 獣人たちから半獣人を開放した、と言うことになっている彼女の名を称え、こんなへんちくりんな名前になったのだ。




 その存在意義は、大和帝国から獣人たちのヘイトをそらすこと。


 ビーストバニア半島の先っちょで軍備を整えることで、「なんだ生意気な半獣人め! 人間よりも先にこいつらを殺す!」と思ってもらうことが最大のお仕事である。




・文化、宗教


 国家を構成する国民のほとんどが、解放されたばかりの奴隷。


 ……という、国家運営できるだけで奇跡みたいな国なので、固有の文化らしい文化はない。


 基本的なところは宗主国の大和帝国から学んでいるところらしい。絶対にろくなことにならない。

 将来的に洗脳され、エリュテイア崇拝の変態集団になってしまう可能性が高い。


 ケモミミたちが無心で「総統閣下万歳」を連呼する国……うん、そんな感じになると思われる。




・経済、技術


 建国直後で経済はガタガタ。大和帝国とビーストバニア獣人国の支援で成り立っているような状況である。


 国内にはビーストバニアから流れてきた『謎肉』と呼ばれる不思議な肉の缶詰が流通し、国民の生活を支えているのだ。


 ただ、完全に技術がないかと言えばそう言うわけでもなく、国民の多くが半獣人奴隷――手が肉球の獣人たちと異なり器用な人間風の手を使った技術者奴隷、として扱われていたことから手に職を持っていることが多い。


 さらに、元々の境遇が酷かったため真面目に働く人物が多く、安定すれば国民一人当たりの所得的にはビーストバニアを容易に追い抜くと思われる。


 資源もあるし。




・軍事

 

人口が約10倍のビーストバニア獣人国と対峙する都合上、国力に不釣り合いなほど巨大な軍隊を持つ。


 なんと、その兵力は常備5万、国民の20人に1人が軍人さんである。さらに、この兵力に加え5万の予備兵力を持つ。戦時下にはこの兵力も瞬時に動員され総兵力10万の軍となりビーストバニア軍と対峙する予定。


 武装は主に大和帝国から売却されたマスケット銃と旧式の前装式砲。ナポレオン戦争時代のドクトリンを使いビーストバニアとの決戦に備えている。


 簡単に死んでもらっては困ると、大和帝国から教官が派遣され大真面目に軍事訓練を行っているなど、実は異世界の国家の中で最も先進的な軍を持っていたりする。


 海軍は存在しない。


 本土のすぐ向こうにイエネコ島が存在し、そこには大和帝国海軍が展開しているので海軍なんてものは不要なのだ。




・外交


 大和帝国経由で様々な国家と関係を持っている。


 宿敵であるビーストバニア獣人国とも不可侵状態であり、一応外交の窓口は空いている模様。


 ただし、ビーストバニア半島の先っぽにある人口の少ない建国されたばかりの国、それも、人間とは異なる半獣人国家と言う都合上、国際的影響力は皆無に等しくむしろ、差別されないだけ奇跡と言える。


 最も外交的に注視しているのは、当然大和帝国。この国に見捨てられれば、遠くない未来に人口に勝るビーストバニア獣人国に圧殺されることになるからだ。


 さらに、エリュテイア崇拝を行うことで、大和帝国の庇護をもらい『半獣人国家』と言う人間国家から差別されるような国体であっても、差別されることなく生き残ることができている。


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