side B2)さかさにじ(ふくおか県民質問掲示板から)
●Q:逆さまの虹が出ると、地震がおきるって本当でしょうか?
質問者)たぁこ 福岡市早良区藤崎 小5
昨日、空に逆さまの虹が出ているのを見ました。
いっしょに見た友だちは、地震のまえぶれではないかと、とても怖がっていました。
本当に地震がおきるのか、また、おきるとすれば何日あとくらいにおきるのか、知っているかたがいらっしゃたら教えてください。
●A:珍しいけど、普通の自然現象です。地震とは関係ありません。見れてラッキー!
回答者)なまず 糸島市元岡 学生
逆さまの虹は「環天頂アーク」と呼ばれる自然現象で、今年だと
2018.1.16 東京・千葉
2018.2.16 愛知
2018.2.18 近畿地方
で観測されています。
福岡で観測された例としては
2016.3.25 福岡
2017.3.14 福岡
2017.3.30 小倉
などがあります。
●A:凶兆とされた時代もありましたが、現在では否定されています。
回答者)きっちょむさん 福岡市東区馬出 学生
「逆さ虹」は「環天頂アーク」と呼ばれる虹の一種です。
アーク=arcとは「円弧」という意味です。
似たような現象としては「環水平アーク」という虹もあります。
「環天頂アーク」が「逆さ虹」であるのに対し、「環水平アーク」は真横に伸びた「水平虹」です。
太陽を大きく取り囲むような虹は「日暈」という名前です。
また虹色に輝く雲が見える「彩雲」という現象もあります。
いずれの現象も、凶兆=悪い前知らせ であったり、吉兆=良い前知らせ などと解釈された時代もありましたが、現在ではただの気象現象であり、特定の条件がそろえば発生することが分かっています。
心配する必要はありませんよ。
●A:藤崎橋には逆さ虹を見ると幸運が訪れるという伝説があります。
回答者)ぬらりひょん 福岡市中央区薬院 爺
福岡の昔話に、藤崎橋で逆さ虹を見ると運気が上がるという言い伝えがあります。
正しくは
「藤崎橋から川面をのぞいて、普通の虹が見えたら埋蔵金の在処が分かる」
という内容です。
水面に映った像は、上下が逆さまになりますから、普通の虹だと「逆さ富士」のように頂点部分が下になります。
ですから水面に映った虹が普通の虹であるためには、空にかかった虹が逆さまでなければならない、という事になります。
逆さ虹は珍しいけれども、気候条件がそろえば起きるそうですから、過去には実際に川面に映った上向きの虹を見た人もいたかもしれませんね。
たぁこさんは、逆さ虹をご覧になったようですが、その時に藤崎橋から下をのぞいたら「逆さまの逆さ虹」を見る事が出来たかもしれません。
大金持ちになれたかも? ですが、運が良いのは間違い無しと考えて喜んでよいと思います。