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07　ニンゲンとのおいかけっこ

　カナを見つけて手を振っていたら、思いっきり睨まれました。

　あわわ、すごい怒ってる。

　私は慌てて逃げ出しました。あんなにきつく睨まなくたっていいじゃない。

　その後、休み時間のような時間の度、カナにずっと追いかけ回されていました。どうやってだか知らないけれど、いつもカナは私のいる所を的確に見つけてくるから不思議。

「みーつーけーたー！！」

「ひいぃっ！？」

　また見つかった。

　私は慌てて近くの空いた窓から飛び出そうと――――した所で、急に体に張り付いてきたネバネバした何かに捕まえられ、部屋の中に無理矢理戻らされました。

「な、なんですのっ！？」

「ふふっ、やっと捕まえた」

「ひっ、ひいぃぃ！？」

「人がいない所に逃げ込んでくれて良かったですよ」

　と言われている最中も、謎のネバネバに捕まったまま。しばらくして、一瞬そのネバネバが消えた…………と思った瞬間には、カナの指の中に捕まっていました。

「た、た、助けて～！！」