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私は幸せをこの手に掴みたい  作者: シラス
一章 始まりの島
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8話「1日目の終わり」

本編8話です。今回はかなり短めとなっております。

 

 あれから、シーナさんも上がって来て、もう寝る頃になっていた。


「今日は3人で寝よ!」


そう提案してくるニーナちゃん。それに対ししーなさんが笑って答える。


「ふふ、そう言うと思って布団敷いていたわ、ニーナはミライさんが大好きねぇ」

「うん!」

「あはは…あ、ありがとう」


 照れくさ過ぎてどうにかなりそう。

 あ、寝床はちゃんと布団があった。3枚並んで。もちろん私とニーナちゃんは敷いた覚えがない。シーナさん、3人で寝る準備万端じゃないですか。


「さて、寝ましょうか。」

「うん!」

「はい。」


 私たちは布団に横になって明かりを消す。ちなみにこの明かり魔法らしいです。

 さて、ここまでお世話になってるんだから感謝くらい言わないと。


「ニーナちゃん、シーナさん」


 私が2人を呼ぶとニーナちゃんは体ごと私に向きシーナさんは顔だけをこちらに向けた。

「ん?なぁに?」

「どうかしましたか?」


 一度深呼吸をして私は今思っていることを口にする。


「えっと、今日は本当にありがとうございます。私、お花畑にいた時すごく不安でした。でもニーナちゃんに会って、シーナさん会えてこんなに良くしてもらえて、すごく嬉しいんです」

「「…」」

「これから、ご迷惑をお掛けするかもしれませんがその、よろしくお願いします。」


 ……………


 沈黙が続く。この沈黙はなんと言えばいいか、あまりいいものではない。こう、心臓を締め付けられるような感覚を覚えた。


 そして、シーナさんの口が開かれる。


「迷惑だなんて思いませんし、ミライさんの場合掛けてくれた方が、嬉しいです。こちらこそ、これからよろしくお願いしますね。」


「今日、怒られちゃったけど、お花畑に行って良かったって思ってるの。だってミライさんに会えたから!私も!ミライさんに会えて嬉しいよ!」


 ──あはは、本当、優しすぎるよ…私の目はもう涙が溜まって見えなくなっている。


 ──本当にこの人たちに会えて良かった…。



シーナ「ふふっあの人に新しい家族が出来ましたって伝えたらどう反応するかしら」

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