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私は幸せをこの手に掴みたい  作者: シラス
一章 始まりの島
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5話「帰宅」

本編5話目です。寝る前にちょっと書いてました。超眠いw


「話は終わったかの?」

「はい、大体は終わりました」

「はい、私も話しました」


 すみません村長さん、すっかり忘れてました。


 何はともあれ、事情を説明した私たちはシーナさんの家に帰る事になった。


「それでは、これからよろしくお願いします」


 お世話になるのだからあいさつはしっかりしないとね


「ふむ、こちらこそよろしくじゃ」

「よろしくお願いしますね」

 シーナさんも村長さんも笑顔で私のあいさつを受け取ってくれた。


「では、これで失礼いたします」

「ふむ、またいつでも来るがよい」

「はい!今日はありがとうございました」


 それぞれあいさつを済ませ私とシーナさんはシーナ家へと足を進める。

 ふと、村長に会う前気になった、若い人が、正確には若い男の人が少ない事をシーナさんに聞いてみた。


「シーナさん、質問があるんですけど」

「はい、なんでしょうか?」

「えっと、大した事ではないんですけど、この村は若い男の人が少ない気がして、それが気になってまして…」

「あぁ、確かにこの村に来た方は大体の方が疑問を持たれますね」


 シーナさんの説明ではこの村から馬車で半日、徒歩で2日程度の進んだ先に王都があるらしい。男の人は大体が王都で仕事をしていて週に2日の連休があるそうだ。(ちなみに1年の月や週は日本と変わらないようだ)その週に2日の連休を使い村に一度帰って来るそう。つまり仕事の日程みたいなのは日本の学校の変わらないシステムで働いているのだろう、結構大変そう。


「ちなみに、王都に行く道の反対の道は海のある街があります。王都からその街に行く時の初めの休憩場所としてもこの村は使われていてこの村の宿などでは男手もあります」


 海もあるのかぁ、などと感心している私は初めの休憩場所という言葉を思い出しおそらく結構遠いのかなと想像した。それにしても。


「なるほど、王都かぁ」

「行ってみたいですか?」

「正直に言えば行ってみたいです」

「そう、ですね、いつかは行けるといいですね」

「はい」


 王都…日本じゃ想像つかないね、どんな感じなんだろ。本当いつかは行けるかな。

 海も行ってみたいなぁ。


「はい、着きましたよ」


 お話している間にシーナ家についたみたい、結構話してる間に進んでたようだ。


「ただいまっと…」


 シーナさんが家に入るないなやニーナちゃんが勢いよくシーナさんに抱きついた。その頬は膨らんでいる。不貞腐れた顔だ。


「2人で行っちゃうなんてずるい!わたしも行きたかったぁ!」

「ほらほら、そう不貞腐れないで」

「むぅ!」


 そう唸りながらそっぽ向いたニーナちゃんだったが、次の一言でその表情は一変する。

「ミライさん、ここで暮らせるようになったのよ?」

「本当⁉︎やっっったぁぁぁ!」


 両手を上げながら全身で嬉しさを表現するニーナちゃん。うん、かわいいです。

 そして嬉しさを表現したまま私にも抱きつい…というかもうほぼタックルで突っ込んで来た。

地味に痛い。


「良かったね!ミライさん!」

「うん、私もニーナちゃんとシーナさんと一緒に暮らせて嬉しいよ!」


 2人で抱きしめてあっている様子をシーナさんはあらあらと言いながら微笑んでいた。


「2人とももう夕食の支度をしますよ」

「は〜い」

「わかりました!手伝います!」


 そうして出来上がった料理、野菜炒めやサラダなど野菜が中心の料理だった。お肉もちゃんとあるよ?


「いただきます」


 私はいつも通りの食事前のあいさつをした。


「ミライさん、それはなんでしょうか?」

「え、あ、えっと〜」


 あっ、そっか、ここ日本じゃない。

 やっぱり世界が違うと作法も違うよね。てか、私記憶喪失設定だった。危ない危ない。


「なんでか勝手に言葉がでてきたと言うか…」

「もしかしたら記憶を失う以前に使っていたのかもしれませんね」

「そう、でしょうか…」

「まぁ、食べましょう」


 そう言いながら、シーナさんとニーナちゃんは胸の前で手を組み、祈り始めた⁉︎


「この食が我々の糧となっていただくことに感謝を。そして女神イスタージュ様に感謝を」

「この食が我々の糧となっていただくことに感謝を。そして女神イスタージュ様に感謝を」


 シーナさんの言葉に続いてニーナちゃんが復唱する。

 

 あれ、これは私もやった方がいい感じ?


「ミライさんは大丈夫かと思われますよ」

「あ、はいわかりました」

 考えてることを当てられるの結構怖い…。


 夕飯は数十分で食べ終わった。その間の会話はなかった。多分食事中に喋るのはよろしくないんだと思う。


「あ、お手伝いします。」

「あら、じゃあお願いしますね。ニーナ、先に湯浴み済ませちゃいなさい。」


 湯浴み!お風呂あるの!それは嬉しい。


「ミライさんと一緒に入りたい!」


 突然こんなことを言い出すニーナちゃん。まぁ、私も満更ではないけど…


「ミライさんは今お手伝いしてくれてるからね?」

「じゃあわたしもお手伝いする!」

「あら…珍しい…う〜ん、仕方ないわね。ミライさん、ニーナと湯浴みお願いしてもいいでしょうか?」


特に断る理由もないため私は「いいですよ」と頷いた。


「ごめんなさいね」

「やった〜〜!」


 それから、お手伝いを終えてニーナちゃんと一緒に湯浴みの場までたどり着いた。




ニーナ「やったぁぁぁ!ミライさんとお風呂!」

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