4話「村長」
本編4話目です。このまま更新ペースを維持したい…
「先ほどはお見苦しところをお見せさて申し訳ございません」
「いえ、そんな」
ニーナちゃんが一頻り泣いた後そのまま眠ってしまったためニーナちゃんをよこに寝かしてから話を再開した。
「ところでこれからはどうするおつもりですか?」
「えっと、村長さんに会って私のことについて説明をしようと村に連れてきてくれたニーナちゃんが言ってました。」
「なるほど、そういえばなぜミライさんはあのお花畑に?」
──う〜ん、どう説明すればいいんだろう。
なぜと聞かれて私は返答に困った、何しろ私自身なぜあそこで倒れていたのかわからないから。
倒れる前のことはさすがに教えるわけには行かないため、私は気付いたらあの場所にいてなぜとあそこに寝ていたのかはわからないと伝えた。
そこまで伝えたシーナさんは難しい顔で顎に手を置き考え込んでいた
「そうですか…う〜ん説明をするには少し難しいですね、その説明で村長が納得するかどうか…」
「すみません、手間をかけさせてしまって」
「あ、いえ大丈夫ですよ。とりあえず話さないことにははじまりませんね、村長のところに行きましょう」
「わかりました」
そして私はシーナさんと家を後にし、村長の済む家まで案内してもらった。家にはニーナちゃん宛に置き手紙も置いておいた。
「ここが村長の住む家です」
案内された場所には他の家より少しだけ豪華に作られた家が建っていた
「では村長に少し話をしてきますのでミライさんは少しここでお待ちください。中に入れるようだったら呼びにきます」
「あ、はいわかりました」
そうしてシーナさんは村長の家に入っていった。
少し暇になったので村をみていたわかったことだが若い人があまり多くないことがわかった。後でその理由も聞いてみよう。
「ミライさん」
そうして時間を潰している間に説明を終えたシーナさんが村長の家から顔を覗かせながら呼んだので私はシーナさんの下へいった。
「シーナさん!説明終わったんですか?」
「えぇ、村長が直接会いたいと言っていますので来てもらってもいいですか?」
「わかりました。」
そうして私たちは村長の家に入った、少し進んだ部屋に入るとそこには白いひげを生やした60代くらいのおじいさんが座っていた
「よくきたのぉ、わしがこの村の村長のを務めておるザボルじゃ。」
「初めまして、未来といいます。」
「して、お主のことじゃがそこのシーナに話は聞いておる。大変じゃっだろう?」
「いえ、目覚めてすぐにニーナちゃんと会えたのでそんなことはありませんでした。」
実際に早い段階でニーナと会えたのは幸運だったと思う、もし誰にも会わなかったら森の中で迷って村に着くかどうかもわからなかった。
「そうかそうか、それは良かった。その年で大したものじゃな」
「いえ、そんな」
私は歳を言っていないはずだ。見た目はまだ中学生ではあるが、なんかムカっときたよ。
「よいよい、してお主はこれからどうするかは考えておるのか?」
「そのことなのですが、えっと私をこの村に置いていただけないでしょうか!?」
「それは構わんよ」
さすがに唐突すぎたかな?そう私が不安に思っていたが案外簡単に返された。いいんですかそれは…。
「…」
「うん?どうかしたかの?」
思わず黙ってしまった私を心配そうにしながら訪ねてくる。それにより少し止まった思考が回復した。
「え、いえいいんですか?」
「あぁ、特に断る理由もないしの、それに先ほどシーナと話しをしたが、もしこの村に留まるのならシーナの家を貸してくれるそうじゃ」
──なんと、そんなことまで話してたの。
私はシーナさんの方を向き確認のために尋ねる。
「いいんですか、シーナさん、自分で言うのもアレですけど私、かなり怪しい人間だと思うんですけど」
「構いませんよ、どんな人にだって話せない事情はあると思いますし、ミライさんが悪い人には私は見えませんから。それにミライさんがいてくれたらニーナが喜ぶと思いますしね」
「っ…」
──ここに来て、初めにあった人たちがこの人たちで良かった…。
私が泣き出しそうになっているのに気付いたシーナさんが私を抱きしめながら頭を撫でてくれた。
わたしはその中で嗚咽をあげながら涙を流した。
数分泣いたけど少し落ち着いてきたのでシーナさんから離れた。
「すみませんシーナさん。もう、大丈夫です」
「それなら良かったです」
シーナさん優しい。
抱きしめられた時もすごい安心したし、こう、なんか嬉しかった。そして、大っきかった。
「あ、あの…そんなに胸を見られても…」
「はっ!ごめんなさい!!、その抱きしめられた時、すごい安心したと言うか嬉しかったと言うかあの…」
「…ふふっ辛い時はいつでも抱きしめてあげます」
「うぅ…」
やばい、めっちゃ恥ずかしい…でもまたしてくれるのは正直嬉しい。
「…うぉほん」
あ、村長さん忘れてました。
ザボル「わし、出番少ない……」