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私は幸せをこの手に掴みたい  作者: シラス
一章 始まりの島
3/53

2話「これから」

3話目です。


7/1(モンスターと魔物は別物という設定にするためニーナのセリフを一部変更しました


 ニーナちゃんと話しているうちにかなり落ち着きを取り戻した私。

 

 ──それにしても、ニーナちゃんの説明を聞いても思ったけどやっぱり私、私が住んでた所とは別の所にいるってことになるよね…

 

 そう、今までの状況やニーナちゃんの話を聞いて私はここが私の住んでいたところとは大きく異なっていることもありココが別の場所という推測を立てていた。いわゆる異世界転生? というやつなのだろか…


「あの、ところでミライ様…」


 未来様…なんかこの呼ばれかた、かなりむず痒い。どうにかできないだろうか。


「未来でいいよ?」

「えっでも…」


 遠慮…というか「そんな!畏れ多いです!」という感じだ。恐縮と言うんだったか。


「未来で大丈夫だよ!」


 さすがにこのまま未来様ではあれなので強引に言ってみる。


「じ、じゃミライさん」


 妥協してくれたようだ。申し訳なさそうに私の名前を呼ぶ。ちょっと罪悪感。


「う〜んまぁいいか」

「あの聞いても良いですか?」


何だろうか。あまり答えられない質問だと困るが。


「ミライさんはどうしてこんな場所で寝ていたんですか?」

「えっ、う〜ん」


 一番答えにくい質問が来てしまった。これはどうしたらいいか。


「う〜ん…実は」

「…実は?」


 悩んだ末出した答えは…


「私にもよくわからない」


 はぐらかすことだった。


「えぇ!?」

「いやぁそれが本当にわからないんです」


 いや、一応嘘はついてない。だから大丈夫!…多分。だが何故欺いたような感じになるのだろうか…。


 そもそも一度死んだはずなのに目覚めたらここにいた、なんて言えるわけがない、頭おかしな人って思われると思うから。

あ、なんか悲しくなってきた。


「じゃあ、ミライさんはこれからどうするおつもりですか?どこか行くあてがあるんでしょうか?」

「あ〜、う〜ん…どうするかぁ、どうしようか…行くあてなんてないしなぁ…」


 今までの考えずにいたが本当にどうしよう、完全に詰んでますね〜…。


「あの!でしたらわたしの住んでる村にきてみてはどうですか!」

「えっいいの?」


 それはとてもありがたい申し出だった。


「はい、あっでも母や村長に説明しないといけないですね」

「そっか〜うん、じゃあお願いしようかな」

「はい!では、村までご案内します!」

「お願いします」


 お花畑を離れ歩いている途中、私はふと気になっていたことをニーナちゃんに聞いた。


「そういえば、どうしてニーナちゃんはあのお花畑に来たの?」

「えっ。えっとですね、家で生花をしていて、その花の調達にと…」


 ちょっと答えにくそうに。そして目を逸らして答えたニーナちゃん。あやしい。


「1人で?」

「はい、この辺りは特にモンスターや魔物とかはでないですし、村から歩いて行ける距離なので大丈夫ですよ」

「…そう」


 うん、全然大丈夫じゃない気がする。歩いて行ける距離って一時間は歩くって言ってたけどなぁ。

 それにしても聞き逃してはならない単語が飛び出した。モンスターと魔物だ。ここが別の世界だと言うことを決定付けるものだ。


「あ、もうそろそろ村に着きますよ」

「え、早くない?」


 そんなに時間が経過していたのだろうか?それほど経過した感じではないが。


「いえ、そうでもないですよ、お話をしている間に1時間は経っていると思います」

「そんなに経ってたんだ…」


 楽しい時間はすぐ過ぎるというが、幾ら何でも早すぎだろうと思いながら私はニーナちゃんの後を追った。






未来「読んでくれてありがとう!」

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