プロローグ1
初投稿です。不定期更新になってしまいますがどうかよろしくお願いいたします。
この作品は女主人公と男主人公の2作品にわかれてそれぞれの視点から1つの物語を書いて行こうと思っております。男主人公の方は出来次第投稿しようと思います。
(内容の編集を行いました)
4月26日。高校に入学して2週間が過ぎたある日、私は幼馴染である志田太一と共に学校帰り、ある理由でショッピングモールに来ていた。
「で、用事ってなんだ?」
その理由を太一には話していない。当然こうして聞かれるのはあたりまえか。
なので、私はここへ来た理由を話すことにした。
「えっとね、太一の誕生日プレゼント選び」
その瞬間、太一は真顔になり固まった。そして私も、自分の失言に気付き固まった。そしてそのまま数分が経ち、硬直から解けた太一が呆れた様子で言った。
「本人連れてくるなよ、反応に困るだろ」
「いやぁ、あはは」
「まあ、いいけどさ
太一は特に気にしている様子がなかった。
「いいの?」
「貰う側だし文句なんて言えないだろ」
確かに私も貰える側だったらそう思うだろうが、楽しみが減ってしまう。本人目の前に言うとか私は本当に馬鹿か。
しかし、こうなるとこれからどうするか。もう開き直って欲しいの物を聞こうか。
どうするか悩んでいた所、太一がこんな提案を持ちかける。
「じゃあさ、プレゼント選びしてる時は別行動にすればいいんじゃないか?」
「それだ!じゃあ早速別行動で!」
そう言い残し、私は早足で歩き出した。
───────────────────────
「よし、プレゼントはこれでいいかな、太一に連絡しとこ」
買い物を終え、太一に連絡を入れた
『終わったよ〜 どこで合流しよっか?』
『了解、フードコートでいいんじゃない?』
『フードコートね、すぐ行きます』
私はフードコートへ向け足を向けた。
しかしその歩みは止まることとなった、すぐ目の前には手に銃を持った集団が歩いてきていたからだ。
「なんだろあれ?」
「コスプレ?」
「なんかのイベントか?」
周りの人たちが集団を発見し騒めき出す。
「…」
集団が無言で銃を構えた瞬間、凄まじい破裂音とともに周囲から悲鳴が上がる。
ショッピングモールは大混乱に見舞われた。撃たれ血を流し倒れたものや、運悪く急所にあたり即死であろう人もいた。
そんな中で、小さな子供、10歳くらいの女の子が逃げ惑う人々に押され倒れてしまった。
銃声は鳴り止まずいまだ続いている、そして集団の1人が倒れた子供に銃を向けるのを確認した私は急いで女の子の元へ向かった。
女の子と距離が近かったのもあってすぐに女の子の元にたどり着いた私は女の子を体で覆い隠す形をとった。そしてすぐに背中に大きな衝撃が襲ってきた。衝撃と共にパンッパンッパンッという破裂音を聞きながら私は女の子と一緒に倒れた。
「ぁ…あぁ…」
撃たれたと認識してから痛みが徐々に伝わっていき、そしてすぐに意識が遠ざかって行く感覚に見舞われる。
「っ…ぃち…」
無意識に一緒に来ていた幼馴染の名前を呼びながら私の意識は完全に遠ざかった。
読んでいただきありがとうございます!