表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名も無き将軍の物語り  作者: 縞栗鼠
5/22

城塞都市を目指す黄金騎士と吟遊詩人。①

黄金騎士の進むところ戦いは止み、人々の心に花が咲く~♪


そのような吟遊詩人の口伝えによる風の噂が彼の人徳を地の四方へと広げて行った。


幼子から老人に至るまで彼を知らない者がないほどになった。


しかし、この噂を快く思わない輩もいた。


この地方で強大な力を持つ城塞都市の野蛮王と、その一党である。


野蛮王は剣による力で近隣の豪族を支配下に置いた人物である。


彼は黄金騎士の存在が、やがて自分の脅威になることを知っていた。


黒馬暗殺団を編制し、黄金騎士が自分の城塞都市へ到着する前に無きものにせんと暗躍していた。


野蛮王の宮殿で彼の前にかしずく黒馬暗殺団。


野蛮王は、すくっと王座から立ち笏を翳して黒馬暗殺団に黄金騎士の行く手を阻み殲滅するよう指示した。



『黒馬暗殺団よ!!』



『見事、黄金騎士なるものの首を我、前に持ち帰った暁には領主の位を授ける!』


『爵を名乗り、思いのままに領地を納めるがよい!』


黒馬暗殺団は深く野蛮王に頭を下げ、その場を去った。


一方、当の黄金騎士と騎士団、そして彼らに新たに加わった改心した大男は城塞都市を目指して進軍していた。


彼らが森の中を貫く幅の広い一本道に差し掛かった時、道の傍らで竪琴を弾く吟遊詩人の姿があった。


青い眼に美しいブロンドの髪を靡かせる彼女は黄金騎士の隊列に加えてもらいたいと黄金騎士に懇願した。


黄金騎士は吟遊詩人の美女に馬を一頭与えて隊列に加えた。


吟遊詩人は平民とは思えぬ気品を備えていた。


彼女は野蛮王に国を奪われ亡国の姫であることは、今は誰も知るよしもなかった。


日増しに数を増やしてゆく黄金騎士の隊列がながく延びてゆく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ