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名も無き将軍の物語り  作者: 縞栗鼠
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長老騎士団は内部分裂し黄金騎士の元へと帰する。

黄金騎士の元へと黒馬で駆け寄る大男。


『黄金騎士様!』


『鍛冶村へ向かっていた長老騎士団は、何処へ行ったのか姿をみせねー!』


銀箔鎧で身を固めた黄金騎士の近衛騎士団の長が前に出て来て彼に語り掛けた。


『大男よ、後ろを見てみよ!』


大男は目をパチパチして自分が見ている光景を信じられずにいた。


黄金騎士の隊列に再び長老騎士団が加わっていたのである。


『こ、これは、どうゆーうことだ??』


近衛騎士団長が大男に、これまでの経緯(いきさつ)を話した…………




………………………………☆






『どうやら、追い着いたようだよ!』


逃げ行く長老騎士団の姿影を女黒魔術師が視界に捉えた。


『奴等は、人数が多い分、足取りが遅いていうことだな。』


近衛騎士団長が女黒魔術師のとなりで呟いた。


長老騎士団は勢力拡大のため辺り構わず村々で傭兵や賊を雇っていた。


浪費により金が底を尽き始めた長老騎士団は彼らに約束の十分な支払いをしなかった。


そのため憤慨した傭兵や賊たちは騎士団と分裂し勝手に村々を襲い略奪を働いていたのである。


捕えた婦人や少女たちは彼らの仲間割れに乗じて黄金騎士の元へと逃げ延びていた。


長老騎士団の中にも黄金騎士を心から慕う物たちも、わずかながら残されていた。


黄金騎士は女黒魔術師と近衛騎士団に婦人や少女を護るように話して一人長老騎士団の元へと白馬を走らせた。


賊や傭兵たちは、散々に長老騎士団と争いあって金目の物を奪って逃げ出していった。


疲労困憊(ひろうこんぱい)した長老騎士団は地面に膝をついてうずくまっていた。


黄金騎士は白馬から降りて彼らの元へと歩み寄った。


『さぁ、兄弟たちよ。』


『何が真実かを身を持って学んだならば私の元へと帰りなさい。』


長老騎士団は自分達の愚かさを心より恥じ黄金騎士に臣従を誓った。


『黄金騎士様!』


『愚行を犯した我らが罪を償う機会をお与えてください!



こうして、枝分かれしていた長老騎士団は元の鞘へ、黄金騎士のもとへと戻ったのである。









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