堕ちる天使。嗤う悪魔。夜惑なネオン。2
「アイス、失礼します。」
俺は重厚なクリスタル製のペールを抱え中央のVIPの卓へと歩み寄った。この卓にはー代儀と嶺聖が座っているのだ、嶺聖に対して代儀が何かアクションを起こすとしたら今夜かもしれない。少しの違和感も逃すまいとペールを卓に置いた瞬間。嶺聖と目が合った。
(近くで見れば見るほど人外めいた美しさだ…)
毒毒しいほどの派手なボディラインを強調するピンクのドレス。陶器のような艶やかな白い肌に慈愛満ちた微笑みが俺には何故かアンバランスさを感じた。
「おうおう、アマネちゃんに見惚れるとは、さては新人だなー?」
代儀がニヤニヤしながら俺に声をかけてきた。
振り返り謝罪をしないとと立ちあがろうとしたら、ズンっと粘ついたような感じたことのない空気の重さを感じた。
「ごめんなさいね!巡さん嫉妬しちゃうから新人くんは私に見惚れちゃダメだよ!」
ノイズがかったような嶺聖の声が耳に響く。
(なんだこれは…疲れてるのか??)
妙な違和感を探ろうとした瞬間、
「おい、新人!早く失礼になる前に戻ってこい!」
インカムから田村さんの声が聞こえた。
「失礼致しました。」
俺はスッと立ち上がり一礼して卓から離れた。
ーそんな狭間の姿を見つめる1人の女がいた。
客と談笑しながらも、狭間の動向を逃すまいと藍色の瞳でじっと見ていた。
「ノエルちゃんどうしたの?」
客に声をかけられた女は、新人の特有の慣れない震えた手つきで客に酒を用意し、
「ごめんなさーい!アマネさんの卓今日もすごいなぁ私憧れちゃうなぁ!」
女は震えた手を誤魔化すように客の手を握り、目を細めそう囁いた。
短くてすみません!明日はいよいよ主人公落ちます!(予告下手)




