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第2話 はじめての入場ゲート

2025年4月13日、万博開幕の日。


僕は電車を乗り継ぎ、夢洲駅に降り立った。

ホームに広がるのは、色とりどりの旗と、胸を弾ませる人々の声。

見渡す限り、未来を見に来た人で埋め尽くされていた。


「……すごいな」


前の世界線では絶対に見なかった光景。

駅から会場へ向かう人の流れに身を任せながら、僕の胸は高鳴っていた。


ゲート前にたどり着くと、まずは手荷物検査。

鞄を開け、金属探知ゲートをくぐる。係員の人がにこやかに「はい、大丈夫です」と声をかけてくれる。

その後、僕はスマホを取り出し、事前に購入していたチケットのQRコードを表示した。


ピッ、と短い認証音。

画面には「入場完了」の文字が光る。

横を見ると、通期パスを持った人たちが顔認証ゲートを通過していた。未来感たっぷりのシステムに、思わず「おお……」と声が漏れる。


そして――目の前に広がった光景に、思わず息を呑んだ。


巨大なリング状の建造物。

「大屋根リング」と呼ばれる万博の象徴が、堂々と会場を包み込んでいる。

その内側には、無数のパビリオンが色とりどりに輝き、人々を誘うように立ち並んでいた。


「……これが、万博か」


胸の奥にこみあげるものがあった。

閉幕の日に感じた、あの空っぽな後悔とは正反対の感情。

期待、興奮、そして「ここに来られた」という実感。


僕は拳をぎゅっと握った。

「絶対に楽しみ尽くしてやる」

心の中でそう誓いながら、最初の一歩を踏み出した。

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