物語は結末から
初めて小説を書きます。初心者です。
走る。走る。走る。五月蠅く鳴く蝉、生い茂る木々、それらすべてを通り過ぎ僕は走る。
「急がなきゃ!間に合わない!」
今日はたまたま寝坊してしまった。みんなが待ってる。今日を逃すわけにはいかない。
「お、裕太。遅かったな。なにしてたん?」
「そうだぞ。いつももっと早く来るのに今日はどうしたよ」
「ごめん、寝坊しちゃって」
「おいおい、今日が決戦の日なんだぞ。しっかりしろよ~」
「ほんとにごめん」
「まあいいか早速やるぞ。」
「了解」
そこから2時間
「なかなか来ないな」
「今日はもうだめかもしれないないな。また次にするか。」
そう僕らがあきらめかけたその瞬間だった。
世界が止まった。体が全く動かない。いや少し違う。流れる時間がとてもゆっくりになる。
この現象は「スリープタイム現象」と呼ばれ、世界中で同時に起こっている。だいたい毎日三時頃に起こり、不定期で別の時間にも起こることがある。原因はいまだわかっていない。事故などが起こることもあるが、意識ははっきりしているし、視界は閉じないため、集中していれば問題は特にはない。起こる時間も大体わかるので人々はこの生活に慣れていた。僕たち三人はこの現象に興味を持ち研究をしている。研究内容は、時間がゆっくりになる瞬間と同時に強い力を加えればゆっくりになった世界でも動くことができるのではないかというものだ。
研究なんてカッコつけたこと言ってるけど遊び半分の暇つぶしだ。これまでに何回もやったがことごとく失敗した。もちろん今回もだ。
時が動き出す。
「くそ。また失敗だ。また明日な。今日は解散!」
僕たちはそれぞれの家に帰る。正直に言うとこの研究をやっているのは友達の付き添いみたいなものだ。僕自身は興味はない。こんなのいつまで続くのだろうか。すぐに帰ろう。僕は少し駆け足気味に道路を進んだ。すると突然視界の隅に黒い物体が映った。しかも高速球で。ああ、しまった。これはトラックだ。考え事をしてて注意がおろそかになっていた。これは、だめだ。
僕は宙を舞い、地面にたたき落される―――はずだった。僕の体が浮きあがったその瞬間に時が止まった。それでも体には強い衝撃が残り、僕は気を失った。
何分、何時間がたっただろう。僕は突然目を覚ました。
「ここは?ん?なんだこれ。どうなって?」
てっきり病院か何かで目を覚ますと思っていた。でもここは明らかに違う。僕の目に映ったのはすべてがピンクがかった世界だった。
いや、ただピンクなだけじゃない。ものが宙に浮いていたり、城のようなものが見えたり、はたまた何も無い真っ平らな地面が広がっていたり、まるでゲームのバグのようにテクスチャがツギハギになっているかのような風景だ。
「夢でもみてるのか?」
あまりに現実離れした世界の様子に戸惑った。
「どうしよう、どうしよう。とりあえず辺りに出口かなにかが、ってあれ?」
軽い。軽すぎる。重力を感じないんだ。景色に驚いて気づかなかった。うん。間違いない。浮いてる。ぼく。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
死んでる?死んでるのか僕?ということはここは死後の世界?そんな。嫌だ。
???「どうかした?」
「え?」
声のするの方に顔を向けるとそこには見知らぬ少年が立っていた。
書き方とか何もわからずただ好きなように書いてます。感想、批判、意見、なんでも受け付けてます。バトルメインの作品にはなるかと思いますが、いろいろあって闇鍋みたいになってます。それでも楽しんでくれる方がいたらありがたいです。投稿ペースは気分次第、催促があれば頑張ります。