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純文学・散文的短篇

作者: 赤良狐 詠

 こんなにも醜い私にも

 どうか救いをください


 残酷に続く路の先に

 誰が待っているのでしょうか


 怯えているのは何故なのでしょうか

 覚えているのは何故なのでしょうか


 私は独りで路を歩いている

 積み重ねてきたことが

 必要ないの言葉で崩れる


 口先だけの強さは

 私を凌駕していく


 敵わないのに

 立ち向かおうとした私が悪いのか


 口先だけだったのは私の方なのか


 私は何をしたのでしょうか

 初めからやり直すことなどできない

 終わったからと炎の中に投げ捨てる


 そんなことなどできない

 歩いてきたこの路を

 もう一度始まりから歩くなど


 努力も涙も笑顔の思い出も

 炎の中に投げ捨てられた


 戻っては来ないのでしょう

 もう二度と

 力が欲しかったわけじゃない

 ただ

 そこにいたかったのに


 叶わないのに

 願いを捨てきれない


 夢と現実が違うことくらい知っている

 私は誰にも言えず

 誰かの助けを待っていた


 唯一の望みが絶たれ

 私は崩れ

 丸裸にされた


 こんなにも醜い私にも

 どうか救いをください


 残酷に続く路の先に

 誰も待っていないとしても


 どうか

 どうか


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