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第40話 義姉妹の怒り

 ◇


 月理が圭流を処分した後。殿坂家は滅び、康は洋館を利用して、私腹を肥やす側近達とは違う統治をした。

 圭流のことをよく思っていない領民達は康の恐ろしさが分かっており、逆らわなかった。逃亡した者達は他のところへいき、ゴスロリ男の娘に従う気などなかった。

 これで鮟鱇田は完全に魚安家のものになった。


「ふう」


 康は洋館にある室内プールのデッキチェアでくつろぎ、冷たいメロンソーダを飲んでいた。ゴスロリの黒いビキニ姿の裸足で胸がなく、股間が少し盛りあがっている。

 ウォータースライダーがあり、ナイトプールにもして圭流達が楽しんでいたところで康が利用している。


「失礼します」


 白いビキニ姿で裸足の烏賊美が現れた。南花を助けた連絡をしたので視察ということにして、ここにきた。

 領主だが康は無礼な態度で義妹を助けてくれた人物なので気にしておらず、義妹の心配をしている。


「ご領主様がきたよ」


 康の声に反応し、プールの水面から大量の泡が出て、巨大なミナミハナイカが出てきた。


「えっ!?」


 烏賊美は驚き、ミナミハナイカは浮いて二人がいるプールサイドへ飛んだ。怪物が目の前にきたので領主は恐怖で逃げることができなかった。

 ミナミハナイカは揺らめき、一瞬で南花になった。


「南花ちゃん!?」


 義妹に変身能力はないので警戒している。


「ご領主様」


 いつもの黒いビキニ姿の裸足で声も同じなので本物と分かり、義姉は涙を浮かべて喜んだ。


「南花ちゃん!!」


 烏賊美は義妹に抱きついた。


「無事でよかった!!」

「ご領主様。義姉ねえさん」


 領主の自覚が足りないが、立場を弁えていた南花はうれしかったので素になって照れた。


(私達とは違うな)


 仲が悪かった自分達と違う義姉妹は尊い。


「康。ありがとうございます」


 義妹を抱きしめたまま康に感謝した。


「ご領主様の命令でやったことです」


 領主が感謝しても無礼な態度で南花は少し怒って睨んだ。助けた相手に睨まれても康は気にしていない。


「今回のことは全能寺家が南花を利用するために殿坂家を動かしていました。先代のご領主様を暗殺したのも全能寺家です」


 デタラメではなく、ちゃんと調べたことで全能寺家は烏賊美と南花の父である領主の暗殺にも関与していた。


「全能寺家が南花ちゃんとお父様を。ゆ、許せない!」


 全能寺家のやり方を知っており、烏賊美は義妹を助けてくれた康の言葉を信じている。


「全能寺家を滅ぼさないといけません! 康! 私はあなたを支援します! なんでもいってください!」


 怒るのが苦手であまり怖くないが、過激になっていた。


「父さんを殺したのなら義姉さんも殺すかもしれない」


 全能寺家が荒場木を支配するために領主の烏賊美を殺すかもしれないので南花は静かに怒っている。


「冷凍されたことで新しい能力を得て強くなった」


 巨大ミナミハナイカに変身した能力は冷凍されたことで得た能力だった。


「康。義姉さんを守るために私も戦うわ」


 烏賊美の敵と戦うために強い康と協力することにした。対等な味方で彼に従う感じではない。


「南花ちゃん!」


 義妹が離れてしまうが自分では守ることができないので強い康に任せることにし、止めなかった。


「康。義妹いもうとのことをお願いします」


 領主は頭をさげた。


「もちろん歓迎しますよ」


 優秀な人材が加わり、領主が味方になったので逆らう敵を大義名分で倒すことができる。


「ここには私達しかいないので義姉妹しまい仲よく自由に遊んでください」


 プールだからビキニ姿になった烏賊美だが、このまま遊ぶことができる。

 二人は一緒にウォータースライダーを滑り、仲よくプールで遊んだ。康のおかげで二人は新しい思い出ができた。

 南花と烏賊美はイカがモチーフなのでサブタイトルはイカと怒りです。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「非正規団員の小事件集」と「ストイックな二人の殴り愛」も連載中です。

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