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第4話 小魔王

 首は生きているように顔が動き、実体があって幽霊ではないのでボーゾースト達の頭は理解できず豊希は喜んでいた。そして首から体が出てきて前と同じゴスロリ姿になった。


「どうなってるんだ!?」


 首が元の姿に戻るというありえないことが起きたのでボーゾースト達は自分の目が信じられなくなっていた。


「せっかく食事をしたのに胃が空っぽになってしまった」


 康は何事もなかったように、お腹を撫でた。


「康!! 死んだはずじゃ!!」


 殺した相手が生きているので動揺している。


「首だけになっても能力で命を維持して復元能力で戻ったんだよ。私には千以上の能力がある」


 彼はボーゾーストの攻撃で首だけになっても死なないようにし復元能力で元の姿に戻るという能力の組み合わせをやった。


「千以上の能力があるのは知らなかったが、また殺せばいいだけだ!!」


 春也から能力者と聞いていたが、これほどの能力があることは知らなかった。ボーゾーストは、また殺せばいいという考えしかなく、それが彼の限界だった。


「身の程知らずめ」


 康が余裕たっぷりの悪い笑みを浮かべるとボーゾーストの周りに電気が出て彼を襲った。


「うわあ!!」


 かなりのダメージを受け、二本の剣を投げてしまい、そこから動けなくなってしまった。旗色が悪いので団員達は不安になり豊希は微笑んでいる。


「お前など簡単に殺せるから舐めプをしただけだ。この程度では私を殺すことなど無理だ」

「なんだと!!」


 ゴスロリ男の娘の挑発できれ、黒い煙を吐いた。この煙で康はやられた。しかし舐めプをしていないので能力で煙を近づけず、はね返した。


「つああ!!」


 煙を浴びたボーゾーストは爆発し倒れた。負けると思っていなかったので殺し屋だけでなく団員達も動揺している。


「やった」


 豊希は無邪気なところがあり、子供のように勝利を喜んでいた。


「降参だ! あんたに従うから助けてくれ! 春也を殺す命令を出せば、おれが殺してやるぞ!!」


 勝てないことが分かり、ボーゾーストは起きあがって必死に命乞いをし、春也を裏切り康に乗りかえようとしている。情けない姿を見て団員達は呆れていたが同じ考えだった。


「お前なんかに命令しなくても兄貴は私の手で殺すよ。だから、お前は私を殺そうとした罰を受けろ」


 いつもと違うかっこいいしゃべり方で康は近づき、持っている剣を振り、殺し屋の片腕を切断した。


「うわあああ!! おれの腕が!!」


 痛みに慣れている殺し屋ギルドのリーダーでも彼の剣を耐えることはできず激痛で叫んだ。


「腕一本で許すわけないだろ。この世界はそんなに甘くない」


 残っている腕も容赦なく斬った。


「あああ!! お前は人間じゃない!!」


 両腕がなくなり、あまりの恐ろしさで康への怒りはなく、ボーゾーストはヘタレになった。殺し屋とは違う恐ろしい世界で生きている彼は残酷だった。


「こんな殺し屋を送った兄貴に宣戦布告をしないと」


 ゴスロリ男の娘は剣をスカートの中にしまい、邪悪な笑みを浮かべ、その顔を見てボーゾーストは真っ青になった。

 殺し屋の顔をつかみ、洗脳エネルギーを流す。


「ぐおおおおおお!!」


 頭がおかしくなりそうで顔を振って暴れるが指がくいこんでいて美少女のような体つきとは思えないほどの力なので、どうすることもできない。

 表情が死んで、おとなしくなったので康は手をはなした。


「これでいい。あとはお前達だな」


 ボーゾーストの処理が終わったので裏切った団員達を睨む。勝てないことが分かり、凄惨な光景を見ていたので戦意がない。


「いつまで豊希を押さえているつもりだ?」

「ひっ!」


 団員達は恐怖で豊希を解放し慌てて平伏した。


「康様!! 申し訳ありません!! どうかお許しを!! すべて春也が悪いのです!!」


 すべて春也のせいにしており康は面白いので笑い、豊希は冷たい目つきで睨んでいる。


「憎き敵 春也との戦闘がありますので我々は役に立ちます!!」


 助かるためのうわべだけの言葉なので真剣に聞いていない。春也に仕える気がなくなって、こちらに乗りかえようとしており節操がない。


「お前達などいなくても兄貴を殺せるから安心して死ね」


 ゴスロリ男の娘は団員達を助ける気などなく、いても役に立たないゴミとしか思っていない。心の底ではよく思っていないので助からないことが分かると嫌な顔になった。


「豊希様!! お助けを!!」


 康がダメだと分かり本来の主に縋る。ゴスロリ男の娘におぼれている当主なので裏切ったが康より信頼しており甘い性格だから許してもらえると思っていた。


「お前達など部下ではない。康。好きにしていいわ」

「そんな!!」


 慈愛に満ちた彼女とは思えない無情の言葉で団員達の希望は凍りついた。自分を裏切り、愛する男の娘を殺しにきた悪党に協力したことを許せるほど彼女は大人ではなかった。


「さようなら」


 彼が軽く手を振ると団員達は血をぶちまけて消滅した。どうでもいい命なので、殺してもなんとも思っていない。


「んはあ……」


 部屋と体が血まみれになっても豊希はまったく気にせず恍惚な表情を浮かべて血をぬりたくる。康の活躍を見て満足していた。


「シャワーで血を流そう」

「そうしましょう」


 二人は部屋にある浴場へ向かう。この浴場はプレイができるように改造してあり全裸の豊希はX字に拘束され、全裸の康が血を洗い流し、彼女を独占するように自分より背が高い豊満な体をすみずみまで洗う。

 康を殺せなかったボーゾーストは血まみれの部屋で新たな主の命令を待っている。

 この話だけで康はたくさんの能力を使いました。

 評価とブックマーク、感想をよろしくお願いします。

 ポイントは小説を書き続けるための大きなモチベーションになりますので、ご協力お願いします。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」も連載中です。

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