第13話 内助の功
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康が勝利し戦闘が終わった後。甘瓜家の館。婚約者の勝利を知って喜んだ豊希は自分の部屋にある執務室で仕事をしていた。
デスクで地味な仕事をしているが、いつものドレス姿ではなくメロンのような網目がある黄緑のマイクロビキニ姿で裸足に白い高級スリッパを履いていて少し動けば巨乳が揺れ、華がある。その仕事をしている姿を撮影し配信していた。
彼女は配信やグラドルのようなことが趣味で自分の仕事とプライベートを水着姿でやっていた。もちろん仕事は機密情報が見えないようにしており乳房や尻などを映している。
貴族の若い巨乳女性でも素人の趣味なので人気は低く、康の婚約者でもあり勝利の影響で評価が悪くなっている。それでも彼女はやめない。
「勝利したことはうれしいけど仕事が増えて康との時間ができなくて寂しいわ。ひとり遊びがうまくなりそう」
自分だけでなく婚約者も忙しくなってイチャイチャできなくなり、ストレスを感じ彼女は肉体をもてあまし悶々している。
豊希は今回の勝利で断絶になった磯木家の財産をもらい、康が栄えれば婚約者である彼女の財産も増える。あまり贅沢をしない彼女は婚約者を支えるために財産を使うので信頼が厚い。
「豊希様。お水をどうぞ」
背中に届くほどの長い水色の髪、白い布で両目を隠しており白いキトン姿。裸足にサンダルを履いていて神秘的な若い女性で持っている白いカメを傾け、豊希のデスクに置いてあるグラスに水を注いだ。
「ありがとう、麗子」
豊希は休憩しグラスを持って水を飲んだ。
「おいしいわ。さすが聖女のお水」
冷たくておいしい水で喉と仕事で疲れた体は潤っていく。
彼女の名前は蓮根 麗子。月理と同じ康に仕える女性で聖女だ。修行をしていた彼女は主に呼ばれてやってきた。
多くの団員を失い春也関係の使用人達を首にし、人材不足になってしまった甘瓜家を助けている。使用人が少なくなってもゴスロリ男の娘が道具に命を与え、使っていた人間と同じ動きをするようにしたので、よく働いている。
使用人達は幽霊が働いているようでおびえており豊希は便利なので気にしていない。
「お水をあげないと。麗子。お願い」
「はい」
豊希は立ちあがり歩いてバルコニーに向かい、麗子はついていく。主の婚約者というだけでなく彼女を尊敬しており従順だった。
二人の美女は広いバルコニーに出た。日光浴ができるデッキチェアやテーブルがあり珍しい植物の植木鉢が目立っていた。
「殺し屋がきた時、これが壊れなくてよかったわ」
豊希が大事にしている植木鉢で小さい木が生えており上に赤いリボンがついている網目がない黄色のメロンがひとつなっていた。
麗子はカメから水を出し、テーブルに置いてあるジョウロに入れてカメをテーブルに置いた。彼女のカメはきれいで浄化と回復効果がある水をいくらでも出せる。
「どうぞ、豊希様」
「ありがとう、麗子」
ジョウロを受けとり豊希は植物に水をあげる。
「このエルフメロンはよく育っているわ」
水をあげながら実を見て微笑む。エルフメロンというエルフが育てるほど難しい植物で上手に育てるとフルーツの妖精といわれている実を食べることができる。
康から種をもらい豊希は世話をして大切に育てているが緑ではない黄色の失敗の実が多い。彼女はおいしい実を食べることより育てることが楽しく、失敗した苦い実でもちゃんと世話をして食べている。
「あら? これは」
黄色の実が緑になり豊希は喜んだ。
「麗子のお水はすごいわね」
麗子の水で失敗した実は成功した実になったので褒めた。
「浄化と回復効果があり枯れた植物が生き返るお水です」
彼女は修行をしながら、この水で多くのものを救った。
「一緒にこの実を食べましょう」
「はい」
豊希は緑の実をとって微笑み麗子も微笑んだ。
上流階級のお茶会に参加するのが多かったが腹の探り合いの険悪なもので楽しくなく、麗子とこのように接するのは楽しかった。
二人で甘くてとろけるフルーツの妖精を味わった。
◇
鮟鱇田の海岸にある隠し洞窟。豊希が内政の仕事をしているように霞も康を支える仕事をしていた。内政は父がやっており彼女は海を泳いで哨戒をし、この洞窟にやってきた。
海とつながっており海水がたまっていて湿っている場所を巨大な魚の怪物を引きずって歩いている。
彼女は海水がたまっているところに止まり魚の怪物を前に置いた。
「おーい!! カルキノス!! ご飯だよー!!」
大声に反応し海水から巨大なハサミが出てきた。金属のような銀色の体の巨大スベスベマンジュウガニが海水から出て前に進む。
この巨大ガニはスベスベ魔神ガニという康がスベスベマンジュウガニをトランプの騎士隊や雑兵蟻のように変えたもので部下ではなく、ペットだ。
かなり前から飼っており、カルキノスという名前をつけて可愛がり巨大な魚の怪物や肉などを与え、康が世話できない時は霞が世話をしている。
巨大な魚の怪物を見てカルキノスは喜び、ハサミを上下に動かした。
「子供の代わりにペットの世話をする親の気分だ」
康の代わりに世話をしているが自分のペットのように思っており可愛がっていた。
巨大ガニは魚の怪物に近づきハサミで体をちぎって口へ運んで食べた。喜んで食べており口から白い泡がたれ肉は減っていく。
「毒の泡に気をつけないと」
スベスベ魔神ガニは生物を溶かして殺す毒の泡を出すので霞は気をつけている。敵は容赦なく殺し康や霞を殺すようなことはしない。
肉だけでなく骨もとって食べており、なにも残らなかった。
「よしよし。お腹がいっぱいになったな」
毒があっても触るのは平気で霞が優しく叩いてなでると甘えた。
「それじゃあジャンケンをして遊ぼう」
彼女の世話は終わらずカルキノスと遊ぶ。霞に懐いていて彼女と遊べることを喜んでおり、うなずくような動きをした。
「最初はグー!! ジャンケンポン!!」
相手が毒の泡を出す巨大ガニでも楽しんで遊び、チョキしか出せないので、わざと負けるようにしている。
麗子の名前は蓮とレンコンです。
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「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。




