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メインシナリオの裏側で  ー乙女ゲームの世界に転生したとは知らずに普通に人生を頑張る話ー  作者: 原田 和


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27/29

メインシナリオの裏側で オマケ









………………やぁ、お疲れ様。

ここは、死んだ者が必ず通る場所。魂の道。

あぁ、君は。覚えてるかい?ボクの事。……そうか、君は記憶が定着しなかったんだっけ。

じゃあ改めて、ボクは神。此処の管理を任されているんだよ。君は前にも此処に来た。あの時は、痛ましいぐらいボロボロな魂だったけど……うん、やっぱり転生させて良かった。輝きが戻ってる。

今生は、寿命を全う出来たんだね。それに……いい人と一緒になったんだ。お互いを大切にしてたようだね、今でも君を守るような気配があるもの。

………いやいや、怖がらないの。それだけ君が好きだって事で、………あぁうん、確かに向こうはまだ生きているけれども。大丈夫大丈夫、後追いはしてないから、まだ。

うんうん、そうね。しないように念だけは送っておくから、できるから、ボク神だから。任せて。




え?前世?聞いてどうするの、もう今の君には必要ないと思うけど。……まぁいいか、話してる間に記憶も戻ってくるだろうし。

以前の君は、短命だった。君が、というより周りの環境が悪かったんだよ。そこに居た人間と君は、そりが合わなかったんだ。相性最悪。気に入らない。そんな理由で、君は魂がボロボロになるまで傷付けられた。そうなってしまったら、もう切り離すしかなかったんだ。身体は再生できても、魂を癒すのはかなり時間が要るからね。

前世の君には、大事に思っていた家族が居たんだ。特に、年の離れた妹さんを可愛がってて。

残された家族は、君を蔑ろにした人間達に酷く怒って。同時に、酷く悲しんでた。君は愛されていたよ。

特に妹さんはね……、世の中の理不尽を絶対に許さない、メンタルオリハルコンな逞しい子になってね。うん、あの子は大丈夫だなって、強く確信できたのを覚えているよ。

ん?違うね。前世の世界は、科学が進歩してて、魔法なんてものは存在していない。まぁ人間というモノは基本的にどの世界でも変わらないけどね。

……思い出してきた?まだ時間はあるし、もう少し話そうか。

いいや、君の方が当たり前さ。記憶を持ったまま転生っていうのは、神の存在が介入した時だけ。まっさらになって生まれ変わるのが、本来の転生。まぁ、神と一言で言っても、いろんな性格の神がいるから。中には面白半分で介入してるのもいるよ。ボクは違うよ。誰でもいいわけじゃない、選んでるよ。今回は君達だったわけ。

あー……ピンク頭の子はボクじゃない。神仲間が勝手にね。人生刺激がなくて何が楽しいのよ!!……って。

今?居ないよ。また誰かの世界覗いて、同じ言い分で手ェ出してんじゃないかな。多分その内誰かにボロクソに怒られるだろうから、放ってる。同位の神に怒られても堪えないだろうから、もっと上の最上神に怒られればいいと思ってる。




……思い出したみたいだね。

改めて、お疲れ様、人の子。

え?……よく分かったね。容姿が違うのに。そう、双子の片割れが君の元、妹さん。

妹さんには記憶があったんだけどね、気付いてなかったよ。でも、何かしら感じるものはあったのかな。君ら、お互いを助け合ってたね。

妹さんが魔物に襲われた時とか、君は持ってる以上の力を出してたし。妹さんは妹さんで、君に悪意が向いているのをいち早く察知して、動いていたからね。

見ていて面白かったよ。そして、君らは世界をより良くしようと、努力してくれた。ボクは何より、それが一番嬉しかった。ありがとう。

………神が御礼を言うのは意外かい?そこは素直に受け取っておきなよ。






そろそろ時間だね。

……え?…………うーん、まぁ、待てない訳じゃないけど。此処は駄目。君は向こうに行かないと。

大丈夫、向こうも、必ず通る場所だから。妹さんには伝えておくよ。

………あぁ、彼にもね。

君、なんやかんやで彼の事ちゃんと愛してるよねぇ。………からかってない、からかってナイヨ。

そうだ、どうせなら彼と転生してみる?君のような人の子なら、安心して見てられるんだけど。

………そう?残念。

ん?……………どういたしまして。ボクも、会えてよかったよ。





じゃあね、おやすみ、人の子。









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