わたくしの理解が足りないのかしら
「エリザ・ウィルガード、お前との婚約を破棄する!」
こう高らかに宣言したこの国の王太子アーロンは愚かだった。
貴族、平民を問わず、その実力だけで選抜され入学が許される、王国が世界に誇る最高学府。
天才でも2年、平均4年と言われる卒業までの期間。
毎年学年末には学問漬けの生活を忘れるかのように王宮の大ホールにて王族主催のパーティが開かれる。
繰り返すが、残念なことに、この国のアーロン王太子は愚かだった。
アカデミーに進むことができなかったのは、高度なレベルで求められる才能と努力が足りなかった結果であり、歴代の王族でも進学できたのはごく僅かだったことを考えると仕方ないことだ。
入学を許されなかったアーロンはこの日、王の名代として出席していた。
すなわち、主催者として、である。
その主催者が開催の挨拶もそこそこに、主役である学生を脇に追いやり主人公のように振る舞ったのだ。三度目になるが、アーロンは愚かだとしか言いようがない。
「もう一度言う、俺はエリザ・ウィルガード、お前との婚約を破棄する!」
本来であれば、王太子の横には婚約者であるエリザが立っているべきである。
だが、この日のパーティの主役側、学生として主催者の近くの集団の中にエリザはいたのだ。
主催者の王より、卒業を祝われるために。
「王太子殿下、理由をお聞きしても?」
そう、エリザは優秀だった。
隣国の皇族でありながら学業に長け、実力でアカデミーへの留学が許された。
自国の大学よりも、王国のアカデミーの方が自分、そして国のためになる。そう考えたのだ。
しかも天才でしか成し得ない2年での卒業。それも次席だ。
大国でもある隣国の民がエリザに寄せる期待は高い。
その祝いの席で、婚約者は主催者として高い位置に立ながら、エリザを睨み付けていた。
「理由か? お前は俺の真実の愛を捧げるキャッシーに何をしてきたのか、俺が知らないとでも? いいだろう、お前の罪を白日の下に晒してやる! いいか……」
語り出したアーロンの横にはエリザの見知らぬ女性が立っていた。
男性が守ってあげたくなるような……そんな雰囲気の可愛らしい女性だ。
勝ち気がまさるような力強いエリザとは真逆の存在なのかもしれない。
その女性の腰をアーロンは抱いていた。
「……アリス、あれは誰かしら?」
エリザと同じ留学生である侯爵家令嬢アリスに聞いてみる。
皇女であるエリザの侍女の同行は許されなかったため、エリザに並び立てる才覚を発揮したアリスが学友兼侍女として隣国から付き従ったのだ。
勿論、エリザと一緒に2年で卒業資格を得た。
それもエリザを抑え、堂々の首席である。
隣国の未来は明るい。
「見覚えがありません。制服を着ていますし、ここの学生のようですが、いつのまにか愛妾を作ったのでしょうか?」
「困ったわね。できれば結婚するまでは愛妾が表に出るのは避けて欲しいのだけど。この国の内宮は仕事していないのかしら?」
「あとで調べておきますね」
「お願いするわ」
見上げるとアーロンはまだ何か叫んでいる。
「……ねぇ、アリス。『真実の愛』とはこの国の比喩表現かしら?」
「申し訳ありません。私もまだ不勉強のようです」
「アリスが知らないのなら、わたくしが知らないのも仕方が無いわね。あとで殿下に聞いてみましょう」
「会話になるといいのですが……」
「……だ!」
ようやく、王太子の話は終わったようだ。
「わかったか!」
「失礼しました、まったく聞いておりませんでした」
正直にエリザは答える。
「ふん、強がりもたいがいにしろ。どっちにしろお前のしてきたことは明白なのだからな」
「何かしましたでしょうか?」
少なくともこの2年間、早く卒業することを目標に学業に打ち込んでいたのだ。
アーロンに何かをしたと言われても、アーロンとも横の女性とも接点もなかったので思い浮かぶことが無い。
「お前が嫉妬にかられ、キャッシーを貶めるように画策したり、危害を加えようとしたことだ!」
その瞬間、エリザは少し動揺したように目を泳がせ、顔は正面を向けたまま、アリスに小さな声で確認した。
「……アリス、わたくしの理解が足りないのかしら? この場合の『嫉妬』って何ですの? やはり、この国の言葉は難しいわね。わたくしの知らない何か深い意味が?」
「エリザ様、推測になりますが王太子殿下はエリザ様があの愛妾に嫉妬をして危害を加えたと思っているのではないでしょうか?」
「そんな馬鹿な。まさか、この局面で言葉通りの意味だと言うの?」
「ええ、信じられませんが、発言を聞く限り、深い意味が無いように感じます」
そんな馬鹿なことが。
エリザは心の中でもう一度繰り返し、小さく首を振った。
「おい、何を言い訳でもあるのか?」
「失礼しました。さて、王太子殿下。もう一度、申し入れいただいた内容を確認しても?」
「申し入れ?」
「はい、嫉妬云々には何か誤解があるようですが、そこは本題ではないかと思います。そこで、まずは先ほどの婚約破棄の申し入れについて、改めて真意を問いたいのです」
「真意も何もあるか! お前のような悪女が俺の大切なキャッシーを傷つけたということは許されぬ。婚約破棄の上、国外追放にしてやる!」
アーロンの視線は鋭い。
だがエリザはより困惑を強めた。
「……アリス、やっぱりわたくしはこの国の言葉への理解が圧倒的に足りないようね。次席での卒業という言葉に甘えていたようです。ところで、この場合の『悪女』とはどういう風に捉えればいい?」
「文字通り、悪い女のことかと」
「そうなのね。もしかして単純な悪口を言われていると解釈すればよろしいかしら?」
「そのような受け止めでよろしいかと」
はぁ。
エリザは大きく溜息を吐いた。
「殿下と婚約することとなり、この国のアカデミーに留学して2年が過ぎようやく卒業ということになりましたが、本質的な所で異国の文化を理解することは難しいのかもしれませんね。会話にも一苦労です。いずれにしても婚約破棄の話については日を改めて」
そう言って話を打ち切ろうとする。
「待て、逃げるつもりか! 俺はお前を許すつもりはないぞ!」
「許す? 殿下がわたくしの何を許すというのでしょうか?」
少しだけ不快そうにエリザは眉を顰めた。
「だから許さないと言っている。だがキャッシーに土下座して謝るなら少しは考えてやらなくもない」
「まぁ、そのキャッシーさんにわたくしが許しを請えと? どこの誰かも知らない初対面の方に?」
「お前がキャッシーと呼ぶな。彼女は子爵家のキャサリン嬢だ!」
「貴族の方なのですね」
そこで初めて少しは興味を持ったようにエリザはキャッシーの目を見た。
「信じられない! あれほどのことをしておいて、今更、初対面の振りをするの!」
キャッシーは涙を浮かべながらエリザから視線を逸らし、アーロンにしがみ付く。
「……アリス、やはりわたくし、あの子に見覚えないわ? もしかして『初対面』という言葉の意味を間違えて覚えているのかしら」
「いえ、エリザ様、言葉通りの意味かと」
「そうなると、わたくしが覚えていないだけですね。記憶力には自信があったのですが。あの方と面会したのはいつでしょうか?」
「少なくともこれまで面会をしたこの国の貴族や有力な商会のご息女に該当する女性はいなかったかと。そもそも子爵家であれば数えられる程度にしか面会しておりませんし、全員覚えています」
「アリスが覚えていないのであれば、初対面で間違いないわね。アリスがいない場で、この国の方と会うことはなかったはずですし」
「後ほど影にも確認しますが、間違いないかと」
「そうなると、どこかですれ違ったのかしら。その際に何か彼女が不快に思うようなことがあって?」
「ここまで強い感情を動かすような事態があったのであれば、私達も気が付きそうなものですが……」
「そうよね」
そう言ってエリザは美しい顔を傾げる。
「ごめんなさい、キャサリンさん。わたくしどもの方にはあなたと面会した記録も記憶も無いようです」
「ひどい……殿下、私、悔しいです。あんなひどいことを言われて、怪我までさせられたのに」
「怪我? どこを怪我されたのですか? もしわたくしどもの不注意か何かで怪我をされたのであれば、公館に届け出てください。確認ができ次第、公務に伴う傷病として我が国から手厚い保証がされるはずですが」
「そんなことを言っているのではありません! 私はエリザ様に謝って欲しいだけなのです」
キャッシーは子爵家当代の義妹であり、アカデミーに入学できるくらい成績は良かったので優秀だ。
だが先代の第二夫人として入った母の連れ子だったため、子爵家の血を引いてはおらず、成人後は貴族籍を外れることから、アカデミーに来るまでは平民向けの教育を受けていた。そのため、貴族社会や国際社会における常識に欠けているのは仕方の無いことだったが、厄介なことに、王太子妃の座を狙いたくなるくらいの野心家だったのである。
ゆえに。
「謝る? このわたくしが?」
「悪いことをしたら謝るのが当たり前でしょ?」
階級社会においての上下が絶対だという概念への理解が欠如していた。
野心があろうと、マウントを取っていい相手かどうかの区別が付いていないのだ。
「可哀想なキャッシー。エリザのような恐ろしい女に命まで狙われて」
「命は狙われていませんが、怖かったです」
ちなみにアーロンは愚かだったので、この国の王族としての常識が欠如していただけである。
同情に値しない。
ホール内で空気になっている、その他の存在はそう思っていた。
「……アリス、ここまで言うということは、わたくしどもが知らず知らずにキャサリンさんに怪我をさせたのかもしれないわね」
「いえ、さすがに民間の方に怪我をさせるようなケースでは、どんなに影が気を抜いていたとしても気が付くでしょう。少なくとも、この2年間で、そういった報告はありませんでした。そして、報告が無いということが、そういった事象がなかったと確信できる程度には我が国の影は優秀です」
「それもそうね」
外交部直下の諜報部隊である。
この国における諜報と、皇族であるエリザの護衛も兼ねている。
アリスが把握しているだけで23人。
実際はその十倍はいるのだろう。
力の差があるとはいえ隣国である。その政治や軍事的動向へのチェックは怠らない。
だが、王太子の愛妾は見逃していた。
それは二国の外交において問題になるものではないと考えられていたからだ。
「キャサリンさん、怪我をされたのであれば、やはり担当のものを向かわせます。そこで怪我の状態を確認の上、適切な補償をさせていただくわ」
「怖い……そうやって脅すのね!」
「エリザ、またキャッシーを傷つけるのか!」
キャッシーはアーロンに抱きつき、アーロンはその華奢な身体を強く抱きしめると、再びエリザを睨み付けたのだった。
「……アリス、困ったわ」
「もう無視でよろしいかと。あとで影を動かします」
「そう? アリスがそう言うのなら間違いは無いわね」
信頼のおける友人であり今後も長年苦楽をともにするはずの侍女が無視でいいと言うのなら、それでいいのだろう。
エリザはそう結論付けた。
なお、この瞬間、皇族を謂われ無き罪で批判したキャッシーの命運が決まったのだが、エリザはキャッシーの行く末に特に関心は無かった。
「ではこれで失礼させて」
「帰るな! キャッシーに……」
ようやくそこで誰かに呼ばれたのであろう。
王太子の側近達が駆け付けてきた。
「殿下、何事です!」
「おお、ジルベールか。いま、この悪女を糾弾していたところだ」
「この悪女? ああ、ようやく殿下もキャサリン嬢の本性に気が付いたのですね。一時の気の迷いだとは思っていましたが、どうなることかと心配しておりました」
「何を言っている。悪女と言えばエリザに決まっているだろう」
「エリザ殿下がですか!?」
将来のアーロンを支える側近として育てられてきたジルベール以下、優秀な文官、武官達が唖然とした表情を浮かべ、恐る恐るエリザを見つめる。
その視線を受け、エリザは苦笑を浮かべながら頷く。
「エ、エリザ殿下。これは何かの間違いで……」
「ジルベールさんでしたわね。宰相令息の。ええ、わたくしもそうは思うのですが、どうも話が噛み合わなくて」
「ジルベール、俺はこいつに婚約破棄を言い渡した。そして国外追放にすることに決めたのだ」
「はぁ?」
「さっそく、この女をつまみ出せ!」
「はぁ、何を馬鹿なことを!」
「貴様、王太子の俺に向かって馬鹿とは何だ」
ジルベールの口から思わず出たことばを聞き咎めたアーロンは怒りで顔を真っ赤にする。
一方で、エリザはようやく得心したかのように笑みを浮かべた。
「ジルベール様、安心しました。やはりこの国の文化でも、これは『馬鹿なこと』なのですね。まだわたくしの知らない言い回しがあったり、ニュアンスがあったのかと心配しておりました」
「も、申し訳ありません。これは何かの間違いです。おい、殿下を別室にお連れしろ。またすぐに陛下へ伝えるのだ!」
ジルベールがそう指示をするが、エリザはそれを止めた。
「もう結構ですわ、ジルベール様。これが言葉通りであり、わたくしの理解が足りなかった訳では無かったということが明白になりました。ですので我が国としては取るべき道はただ一つです」
「そんな、殿下、お待ちを……」
「いえ、待ちませんよ」
そう言って、エリザはあらためてアーロンに向き合った。
「アーロン殿下」
「なんだ!」
「婚約破棄、謹んでお受けします。また国外追放についても異論はございません」
「そうか、やっと思い知ったか。そうだ。お前のような悪女がいなくなれば、俺は堂々とキャッシーと結婚ができるのだ」
「ちょ、ちょっと待ってください、エリザ殿下」
「殿下、私、嬉しい」
「お前は黙っていろ!」
ジルベールがキャッシーを怒鳴り付ける。
「怖い!」
「俺のキャッシーに失礼な態度を取るな」
「うるさい!」
ジルベールがアーロンを殴り倒した。
「な、何をする。お前ら、ジルベールが乱心した。拘束しろ!」
「王太子はもう駄目だ、取り押さえろ!」
アーロンとジルベールから同時に指示が出る。
「ねぇ、茶番はもう良いかしら?」
それほど大きな声ではないにも関わらず、エリザの冷たい声が通った。
その何とも言えない迫力にホールは静寂に包まれた。
「アーロン殿下、改めて貴国の通告を受理いたします。わが帝国は王国からの婚約破棄を受け、30年前に締結した両国の停戦条約が暗黙的に破棄されたものと理解いたしました」
「はぁ?」
「また、わたくしの身柄は国外追放を受け外交特権を失いましたので、こちらも条約通り48時間以内にこの国から退去いたします。合わせて公館は閉鎖、特命公使を残し外交部も引き上げます」
「おい、ジルベール、この女は何を言っているのだ」
「お前は黙っていろ、エリザ殿下、お待ちを、これから陛下が参りますので!」
「さらに、この国から外交部が引き上げ後、72時間以内に貴国の武装解除、王城の開城を求めます」
「そんな」
ジルベール達側近だけでなく、周囲を取り囲んで空気になっていた学生たちが絶望したように座り込んだ。
事実、この国の未来は閉ざされたのだ。
「くそ、離せ!」
押さえ込んでいた者の力も緩んだのか、アーロンがその手を振り払い、立ち上がった。
「お前達、何を腑抜けたことを、悪女を追放するだけのことじゃないか」
「馬鹿は黙っていろ、お前が何をしたか解っているのか!?」
「また馬鹿と言ったな、ジルベール! もう許さんぞ!」
「うるさい! 今の話を聞いていなかったのか?」
「ああ、エリザのはったりにびびったのか? こいつは、この国を追われれば居場所も無いからな。こんな脅しにビビるなんて、お前達、いくら剣を鍛えようと根性が無いな」
「居場所が無い? エリザ殿下は帝国の皇太女だぞ」
「だからなんだ、俺は王太子だ」
「……アリス、『皇太女』の翻訳がおかしいのかしら。どうも王太子よりわたくしの方が地位が低いように聞こえたのだけれど」
「そんなことは無いはずですが、所詮、わたくしも外国人。正確なニュアンスの把握ができていないのかもしれません」
「王太子は、あくまでも帝国の属国でもあるこの国の王位継承者。それもお前に関しては、エリザ殿下との婚姻までの仮初めの地位だ!」
「何を言っている」
「本当に知らないのか? ここまで馬鹿だったとは……。いいですか、30年前に軍部の暴走により我が国から一方的に仕掛けた戦いは、初戦で大敗を喫してしまった。そして攻め上がってくる帝国軍の前に、焦土戦で国土と民を損耗させるよりはと、孫の世代、すなわち王太子の代で、王家と皇家を婚姻により結び併合されることを条件に休戦したんです。習ったでしょ?」
「30年も昔の話だぞ!」
「我々は生まれていませんが、先日、退位された先王の時代です! この国の上位貴族であれば知らぬ者はおりませぬ」
帝国としては即時併合でも問題なかったのだが、開戦から敗戦までがあまりにも短く、民の納得感という点で、その後の安定した統治には不安があった。このために武力保持に関しては徹底的に制限をかけた上で、30年後の婚姻による併合という融和政策を取ったのだ。
当然、このことは国民感情を考え、一定以上の爵位を持つ貴族以外には箝口令が敷かれていた。
エリザの卒業後、婚姻により両国の祝賀ムードの中での国家併合。そして帝位に就く皇太女と、王位に就くはずだった無能な王太子が王配というお飾りになり共同統治という形式を取る……はずだったのだ。
「うそ……」
キャッシーは勉強はできる。
ゆえに話の流れで理解した。
そして自分のしでかしたことを思い知り震え出し、その場で地面に伏せた。
「で、殿下、も、も、申し訳ございません。ど、どうか命ばかりは……」
「おい、キャッシー、またエリザに脅されたのか。この悪女め、もう許せ……うわ」
その瞬間、周囲の側近候補達が飛びかかり、再びアーロンを組み伏せた。
そしてジルベールがエリザの前で平伏する。
「どうか、どうかご寛恕を。国をまとめるにも時間が必要です」
「そうね、ジルベールさん達の顔とお世話になったアカデミーに免じて、こちらも妥協するわ。1ヶ月、わたくし達がこの国から出た日から1ヶ月以内で決めなさい。服従か、滅びを」
そう言ってから、エリザは振り返った。
「……アリス、今ので伝わったかしら」
「はい、充分に」
アリスは王国関係者が全員ひれ伏したのを確認すると、苦笑いをしながら頷いた。
沢山の方に読んでいただけて、とても嬉しいです。
『耳で聴きたい物語』コンテスト2022 女性主人公編 1次選考通過作品。
残念ながら大賞は逃しましたが、応援ありがとうございました。
ジルベール視点を公開しました(5/8)
お前の理解が足りていない ― わたりかAS
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キャサリン視点を公開しました(6/4)
わたしは理解しました! - わたりかAS2
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今後もわたりかシリーズとして、短編を投稿していく予定です。