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猫は七度死ぬ  作者: ぶらっく3だ
2章 楽園編
23/24

23 ボディーガード

新キャラは・・・・・・ です。

「も、もう、だめです・・・・・・」


『勝者、シノール・ケン!』

 最後まで優勝争いを競っていた第二位の選手は、九0杯目の皿からスプーンを置くと白目を剥いて引っ繰り返った。それを横目にお代わりを要求するチャンピオンはまだまだ食欲を満たしきれていないようだ。

 百杯目のチャーハンを平らげるとようやく優勝者シノールはスプーンを置いた。「えーと、ご褒美のバケツプリンはまだかなあ?」

『くっ、チャンピオンの底なしの胃袋を甘く見ていたようね。仕方ない、出前を頼みましょう割高になりますがやむを得ない仕儀ゆえ』

 

 しばらくして、シノール・ケンの元に自ら配膳しに来たロボ婦警がバケツをひっくり返すと見事なプリンの城がお目見えした。

 カラメルソースの掛かった屋根瓦の焼き色が食欲をそそる天守閣を備えた荘厳な城、そう大坂城を模した巨大プリンであった。

「うひょう、これなんですよ。こういうのでいいんですよ、僕のご褒美なんて。ド直球の大食いスイーツ、ほんとわかっているなあ!」


(しかし、バケツの中でどうやってあの複雑な形状を維持していたのやら・・・・・・)

 翌日、謎のテロ組織の攻撃を寝ぼけ眼で撃退した新顔がいたとの報告を受けた男が思わずコーヒーを噴いてしまったのはまた別のお話であった。


「おはようございます。今日は早いですね、チャンプ」

「ああ、おはようっす。料理長、お腹が空いたので海岸で物色していたらこの島じゃ珍しい食材を手に入れたので朝飯に作ってくれないかなあ?」

「まあ、チャンプがいう珍しい食材次第ですが・・・・・・」

 料理長、林病迷(リン・ビョウメ)が厨房の裏手に積み上げられたものを見ると。

「な、なんて物を持ってくるんですか!チャンプ、あんたって人は・・・・・・」

 積み上げられた食材の驚愕の一端を記すと。

 虎、ニシキヘビ、熊、巨大蝙蝠、ゴリラ・・・・・・


「そんなに手間を掛けなくてもいいよ。単なる朝食なんだからさ」

「じゃあ、チャンプ。刺身の盛り合わせと、変わり種五目炒飯でいいですね」

「うん、それで十分だよ」


『これが最近スカウトしたボディーガードの職務記録です』

「ふーん、猛獣だとか蛇だとか何処の組織の仕業か掴めたか?」

『いえ、流石にそれほど間抜けな組織では刺客を送り込むことさえ不可能ですので、なかなか尻尾を掴ませてはくれません』

「そうか、虎の尻尾は掴んだみたいだが。そういうもんかねぇ。まあ、折角育てた章をこんな端役に幕を引かせる訳にはいかないからね。これからも警戒を緩めないでくれ、ロボ警部」

『課長、了解です』 

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