18 特番
ロボットって、人間の姿している必要あるの?
追う者と追われる者、それも月日が流れるに連れ仲間とまではいかないがある種の連帯意識が生まれることがある。
『何を一人で浸っているの?たかが、魔物の巣穴から逃げ延びたくらいで。そろそろ、ソロで中程度の魔物ぐらいは倒していただきたいとこなんですけど!』
「はん、物には順序というものがあるだろうが!最初は一ミリ程度体力を削るのが精一杯だったのが三分の一、半分、後少しっで倒せたのに、惜しかったなあ。
次も応援するぞってなもんで、俺様のファンも付いて来るってものだろうが」
フッ・・・・・・
態度だけは尊大な駆け出し狩人が、女性の軽蔑したような失笑に気付いてヒートアップする。
「このう、何俺様を笑ってやがる!たかが受付嬢の分際で、この遥かな高みにやがて君臨する俺様に対して失礼にもほどがあるだろうが!」
『マイクロスコープ!』
ふーん、フッ・・・・・・
「何をー、そう言えばさっきのは『そろそろ』と『ソロ』と掛けてやがったのか?まあ、どうでもいいがそんなことは、俺様を再三笑いやがる貴様の魂胆は何なんだよ!」
『あなたの資質、飛んでもないわ・・・・・・』
「お、おう。そうだろう、俺は大器晩成型だからな。ここぞというとき、例えば宇宙の危機に瀕したそのときに真の俺様に覚醒するんだ!
受付嬢の分際にしては、よくぞそこに気付いたな。褒めてやるぜ」
『あなたの資質はそのダイヤモンド、それとも鋼?のメンタルを除けば凡庸というよりも少し劣っているわね』
名前:×××××
種族:人間
LV:20
STR(筋力):30
DEX(器用):28
VIT(持久):30
AGI(敏捷):28
INT(知性):22
MND(精神):90
「なんだと!俺が人より劣っているだと。これだから素人は、今の一瞬だけ見ているようじゃなあ。俺様は、後で化けるんだよ。覚醒進化後の俺様の真の姿を見て惚れても知らねえぜ!」
『一月近く、中級モンスターをソロで倒せもせずその大言壮語、まこと天晴!
一つ鍛えて差し上げますから、とっとと巣穴に戻ってモンスターと闘って来やがれ!』
「なにをー、最近は厨房の指導もやってるそうだが。偉そうに、元はたかが警察の手先のロボ婦警の分際で」
『そう、愚鈍な頭では言って聞かせても駄目、手本を見せてあげないとならないなんて面倒臭いですよぅ、ロボ警部ぅー』
ばーん、ぱた。
「なんだ、今のは?あの強かったモンスターがただの一撃で・・・・・・」
『力の一端を見せてさし上げたのですから、師匠と敬って良いのですよ。
とりあえず、今の技を一週間で覚えて貰いますからね。明日からは地獄を垣間見ることになるでしょう。今日はゆっくりやすむことですよ』
「あ、あんた。な、何者なんだ?」
『さっきから、あなたが言っていたものですよ。たかが元ロボ婦警の受付嬢です。あと、厨房の指導者もやらせてもらっていますけどね』
ぶぅーん。
昆虫型ドローンが、余すことなく島での指導の一部始終を記録に収めていた。




