俺はランキングなど信じない
タイトルにあるように、正直デリケートな問題なのであまり触れたくはないのですが、これもよく言われてるっぽいので一応触れておこうと思います。
なんで触れたくないかは説明するまでもありませんね。ブーメランで自分を直撃するのが分かりきってるからです。
ランキングがアテにならないって主張の立場は2つあると思います。作者目線と読者目線。なぜアテにならないか、煎じ詰めれば結局こういうことなんだと思います……
まずは作者目線。
「俺の書いたスバラシイ小説がランクインしない! これは何かの陰謀だ!」
お次は読者目線。
「俺の応援する大好きな作品がランクインしない! これは何かの陰謀だ!」
ええ、お気持ちは痛いほど分かりますよ。ブーメランになって自分の頭に飛んでくるのも十分承知してますよ……つまるところ、これがランキングへの不信感に繋がってるんじゃないでしょうかね……
全く関係ないと思われそうですが、またひとつ例えの話をします。
相撲界ってのは同部屋の力士は基本、本場所では当たらないんですね。唯一の例外が優勝決定戦。若貴対決がやたら注目されたのも普通ではありえない一番だったからなんです。まあ誰でも知ってると思うけど。そういうルールがあるため○○時代ってのが角界ではしばしば起こります。
花籠時代、立浪時代、九重時代、二子山時代。これも当然で、一人強い力士がいれば部屋の実力が底上げされ、ひとつの部屋に横綱、大関、三役が何人もいる、なんて現象が起きます。なにしろ番付上位の実力者が毎日充実した稽古できるんですから。しかも彼らは同部屋のため本場所で当たらない。つまり、星の潰し合いをせずに済みます。このシステム的欠陥のため、その他の部屋の力士はなかなか昇進、優勝できなくなります。
どこの世界にもアンチというのはいるもので、その事態を容認できない人はしばしばそのはけ口を新聞の投書欄等々に求めます。
「同部屋対決を解禁すべきである」とか「同部屋で当たらないのは八百長と同じである」とか、挙句の果てには「もうそういう時代に来ている」とか「協会の英断を願うばかりである」とか「相撲界の未来を憂慮するばかりである」とか……ちなみにこれ自分が実際に目にしたもので、仮定の話じゃありません……
でもねえ……確かにシステム的欠陥なんだけど、相撲協会はこれ絶対に認めないんですよ。なぜならそれが角界の互助的システムというか、根幹に関わる部分だからなんですね。怖いのでみなまで言いませんけど。
それに一強時代も長くは続きません。あくまで一過性のものです。それは歴史が証明してます。つまり、にわかファンがいっときの感情で騒いだところですぐに収まるのを協会は熟知してるんです。それが証拠に今現在、同部屋対決論はほとんど見ません。ただ、これからどこかの部屋に強い力士が集中すると当然、息を吹き返すでしょうね。
もっと過激なものになると外国人力士は日本人力士と別枠にしろとか日本国籍のない力士は記録を非公式にしろとかものすごい意見もあったりします。
ああ、なんか思いっきり話が逸れたうえ、長くなってしまいました。メンドいのでこれ以上は次回に譲ります。それだけデリケートな問題ってことです……