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流行に乗りたがる奴はクソ

 と、前回は想像のみで荒らしへの心構えを書いてしまいました。実際に自分が遭ったらどうなりますやら。まあ、無用な心配なんですけどね。


 ただこの荒らし行為、自分は遭ったこともないからこんなこと言えるのかもしれないんですが、実は全てが悪とも言えないような気もするんです。

 中には作品をろくすっぽ読みもせずにディスってるだけの人もいるのでしょう。それでもまったく悪いとも自分は言い切れないんですね。というのも、ある人のコラムがちょっと心に引っかかってるんです。


 ここからはあくまで伝聞の伝聞なのでそのつもりで適当に読んでいただければ幸いです。しかも小説とも無関係なので引き合いに出すのは見当違いかもしれません。それでもこのエピソードには多くの示唆があるように思えます。

 

 その人はプロの原画家です。原画家ってのは、まあ、イラストレーターみたいなもんだとご理解ください。アニメ業界から転身してゲーム会社に入社したらしいんですね。元々画力が高いのですぐに第一線を張りますが泣かず飛ばず。ゲームの売り上げが振るわなかったのですね。もちろんゲームのデキは絵が左右するものでもないので原画のせいとは言い切れませんが、それなりに試行錯誤されてたようです。でも、会社からはオッケーオッケーと言われるだけでボツることは殆どなかったそうで、これでいいのかなとも思ったそうです。


 が、ゲームが売れないために会社がなくなり、また別の会社で再スタートしたのですがそこの待遇が全然違ってて驚いたそうです。何描いてもリテイクの連続。あまりにもダメ出しされるので何がいけないか聞いても「それがアナタの仕事でしょ」って言われるばかりでけんもほろろ。ひどい時には人格さえ否定されるような厳しいこと言われ、辞めようと思ったことも一度や二度ではなかったそうです。絵を描いてるだけでなんでここまで言われなきゃならんのか、と。


 が、何本かゲームが発売されるとそこそこのヒットとなり、その原画家さんの知名度も上がって一躍人気原画家の仲間入りを果たしましたとさ。

 ちょっと話が出来すぎてるので多少盛ってるのかもしれません。が、その原画家さん、前の会社では全然目立ってなかったのに、会社変わった途端注目され始めたのを自分はリアルタイムで見ています。


 なんかこれではただの受け売りなので補足しときますね。

 その原画家さんの絵、自分の好みだったのでデビュー時から注目はしてたんです。ただ、流行には乗ってないなとは思ってました。で、ブレイクし始めた頃からちょっと好みから外れてはしまいましたが、流行の絵だなと思いました。多くの人に支持されたのならそちらが正解だったのでしょう。絵柄を変えるほどの努力なんて自分には想像もできません。恐らく、辞めてしまいたくなるほどダメ出しされ続けて、時には人格まで否定されたからこそ、それができたのだとも思えます。本人に実力があるのももちろんですが、それだけではない何かがあるような、このエピソードはそんな何かを教えてくれてるような気がします。


 もちろん、なろうに投稿してる人の殆どは素人です。こんな受け売りはただのイイお話くらいにしか思われないのも承知してます。みんながプロを目指してるわけでもないでしょうし、ささやかな作品投稿して小さなコミュニティで楽しくやりたいだけ、ってのも理解します。

 ただ人間は自分に甘い言葉を信じて厳しい意見を遠ざけたがる生き物でもあります。厳しい意見はただのディスりでも、何かしらその作者さんに訴えかけるものがあるとも思うのです。上から意見やバッサリ否定なんてそりゃ誰だって見たくありません。自分だって褒められたいしチヤホヤされたいです。でもだからといって自分に気持ちいい意見ばかりに囲まれてる人は決してそこから上には行けません。これは何もクリエイターに限ったことではない一般論です。もちろん、その人がそこでいいやと満足してるのならそれでいいでしょう。でも、酷評されるってことは、人を惹きつける何かがあるというのもまた事実なのです。

 そういうものを書ける人は負うべき責務もあると思うのです。


 なんのまとめにもなりませんでしたが以上であります。次回は少しデリケートな問題扱います。

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