支離滅裂が許せない
登場人物の心情や行動が支離滅裂で読んでてしらける……なんかもうごめんなさいとしか言いようがありません。自分もとりあえず小説投稿して作者という肩書も一応あるので仰りたいことはよく分かります。
自分はそういう作品を読んだことがないのであくまでイメージで例を出します。
自分に自信がないブサメン引きこもり主人公がなぜか女の子にモテモテでハーレム状態。主人公はキモがられてると思い込んでるのにわざわざ女の子の悩み聞いたり解決したりしてまたモテモテになる……とか。
あるいは帰宅部で中二病でスキンヘッドのサイコパス野郎が勘違いで巨大ロボのパイロットに無理やりさせられ、いきなり乗りこなして世界を救ってついでに敵パイロットの女にホレられる……とか。
あくまでイメージだけど本当に酷いです。自分が読者ならふざけるのも大概にしろと言いたくなります。
でもねえ……これは極端な例としても、サブカル作品なんて大体そんなもんですよ? 整合性が取れてないなんて日常茶飯事です。ツッこもうと思ったら商業作品だってナンボでもツッこめるんです。それがないと面白くないから。話が動かないから。現実的に整合性取っていったら多分つまんない作品にしかならないと思いますよ。
別エッセイでも以前書きましたがノーベル賞候補になっちゃう超天才が書いた小説でさえ自分のような凡人が読むと主人公は支離滅裂でストーリーも整合性が取れてません。それを読者に気付かせないテクがフリー作品は甘いってことなんではないでしょうか。でもそんな筆力をフリー作品の作者に求めるのもどうかと思うのです。いや、これは別に作品世界に限った話でもございません。
現実世界だって言動支離滅裂野郎とか整合性なんてまったく感じさせない人なんて探せばゴロゴロいます。現実ではそういう人はただの迷惑な人でしかありませんが、ファンタジーなら作品世界を彩る登場人物になります。そうして読者を惹きつける物語として動き始めるのです。
似たような意見として「あまりにもご都合展開で読んでてしらける」返す返す申し訳ありません。自分の作品もご都合展開よりどりみどりです。でも、これも別に作者視点でなくても反論はできるんですよ。プロの脚本家が書いてる恋愛ドラマとか見てくださいよ。主要人物が街なかでバッタリ出くわすなんて日常茶飯事です。限界集落みたいなとこなら分かるけど人がうじゃうじゃいる都心部でですよ? ありえないでしょ。いや、自分は都心部に住んだことないので分かんないですが、地方に住んでても好きな異性とバッタリ出くわしたことなんてありません。でもそこに文句言ってたら始まんないんですよ。物語ってのはそういうものだから。それがどうしても許せないのなら見なきゃいいだけの話です。
どこかに書き込まずにおれないほど整合性の取れてない人物、ストーリーが許せないのなら、ただのサラリーマンが普通に生活してる小説を読めばいいのです。まあ、そんなクソつまんない小説、ないと思いますけどね……