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俺はこんなモノは認めない

 誤字誤用は許容するとしまして、次はもうちょっとレベルの高い問題。設定、考証が甘い、登場人物の思想、信条が支離滅裂、というもの。ううん、なんかもう本当にゴメンナサイ。


 ただ他の方のエッセイを拝読しますと、設定が甘いってのは異世界ファンタジーへのツッコミが多いように見受けられます。SFとか歴史小説へのツッコミがほとんど見られないのが解せないところです。そんなジャンルはなろうでは端から相手にされないってことなのでしょうか。


 自分のような素人だと異世界ファンタジーこそ設定とか考証無視して好き放題できそうなもんだと思うのですが……そういうものでもないんでしょうか。

 じゃあ逆にそういう考証をめちゃくちゃリアルにした作品って、ウケるんでしょうか。読んでて快適なんでしょうか。作者がこだわって凝る分にはいいと思います。でも読者が設定が甘いとか指摘して、書きたくもない説明ばっかりの長文で紙幅を割くようになると作者も読者もつまんなくなると思うんですけど。

 ましてや小説なんて虚構の世界です。そこで考証に凝り過ぎたら何も書けなくなってしまいます。読者はそんなもんは求めてなくって、面白いものが読みたいのです。考証や設定が作品の面白さをスポイルするものなら無視していいと思います。どっちがいいかなんてのはもう個人の好悪によるので設定の甘さなんて気にしてたらキリがありません。そもそも設定の甘い作品が許せないなら読まなきゃいいのです。


 そういえばこんな話を思い出しました。

 ある人気少女マンガがアニメ化したんですけど、ヒロインがパンクバンドのボーカルって設定なんですね。で、その作中の楽曲に対して「あんなのパンクじゃねえ」って声があったらしいです。それ知ったとき自分は「えっ?」って思いました。


 だってパンクってのは元々フォークとかロックとか、派閥間の抗争みたいなものに嫌気が差した一部アーティストがその垣根を取っ払うべく、ジャンルや表現から開放するものとして立ち上げたものだったのに、いつの間にかパンクとはこういうもの、というカテゴライズがなされていたようです。なんだか宗教みたいです。


 恐らくですが、異世界ファンタジー作品の設定が甘いって言ってる人の頭の中には確固たるイメージがあるのでしょう。それが人気作なのか普遍的名作なのかは分かりません。でも、その型にはめ込んでいって他の作品が面白くなるかは別問題です。第一、それやってたらどれもこれも似たような内容になっちゃいます。まさに「ランキング上位の作品は似たりよったり」の批判に見事に当てはまります。


 その制約の中でオリジナリティの高いもの作れ! 差別化しろ! ということなのでしょうか。プロユーザーを自負する自分としてはそんな暴論はとても言えません(笑)。もしそういう論理であるなら出版作を買うか、図書館の活用をオススメします。プロの仕事なので不満はないはず。その上でフリーの作品を読んでみればまた新たな発見があるかもです。


 もうひとつの登場人物が支離滅裂。これは次回にやりましょ〜

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― 新着の感想 ―
[一言]  ファンタジー小説なら「なんでもありだからなんとか書けるだろう」という考えで作品を書いてる作家は多いと思いますが、本来ファンタジーほど「作者の知識と探究心」が問われるジャンルも無いと思います…
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