指摘も批判も受け付けません
別に自分ごときが言うまでもないんですけど、自信ありげな作者さんって、だいたい耐性低いんですよね。読者の指摘は封殺しようとしたり批判的な意見にはムキになって反論して自説に拘泥したり。傷つけないよう配慮した指摘も気付こうとしない。そうかと思えばお世辞にはやたら食い付く。それでも周囲から指摘され続けられれば感想欄閉じて自分の世界に篭ってしまう傾向がまま見られます。それを悪いとは言いません。ご本人がプロでも目指しててなおかつ今のレベルで満足されてるなら自信満々に振る舞うのもいいでしょう。ただそういう作者さんはからかうと面白いので心ない読者の餌食になりがちという現実は知っておいた方がよいかと。
それにそういう作者さんの作品って、やっぱりご自分の世界だけで満足されてるっていうのが読んでて伝わるもんです。それを何人もの読者に指摘されても頑なに耳を閉じるから読者が去ってゆく。こんなことをもし感想欄にでも書き込んだら多分感想削除されるでしょう。自信満々な人って自作をけなされるのを極端に怖れるようなところがありますから。まあ自分ごときに言えたことでもないんですけど。
大多数の製作者が自信作ですなんて言わないのは作品に自信がないからじゃなくって、製作者が負わなきゃいけない最低限の責任があるからです。別に卑屈なわけでも予防線張ってるわけでもありません。これが分からないのは制作なんかしたこともない一部のユーザーだけです。もしかすると製作者にもいるかもしれませんが、そういう人はエセと呼ばれても仕方ありません。それを悪いとは言いません。自分だってエセ製作者の一人ですから。
どんなしょうもない作品であれ、自作を発表するってことはその作品の責任負うってことです。これはプロでもアマでも素人でも関係ありません。当たり前のことです。
もちろん素人なら多少大目には見てくれます。だからといって製作者が守んなきゃいけない節度も無視していいわけではありません。それはユーザーの時間を頂いてるという現実です。
その現実を了解した上で「自信作です」なんて発表することの責任の重みをみんな知ってるから自信作ですなどと言えないのです。自信作ですと作品発表したのならどんな酷いディスりや荒らしに遭ってもそれはきちんと受け止めるってことです。言い訳、反論など許されません。ましてや感想欄閉じるなど論外です。
作品に自信を持つのは個人の自由です。それを発信してもいいでしょう。ただその場合「アンタの作品はクソ」と言われれば、「はい。クソです。クソい作品作ってごめんなさい」って謝るってことです。これは別になろうのローカルルールとかではなく、製作者として至極当然のことです。しかしこの当たり前の事実を了解してない製作者が意外と多い。
もちろん、これは自信を持って自作を送り出した製作者に限る話です。自信もないのにランキング駆け上がって荒らし被害に遭った人は気の毒としか言いようがありません。また好意的な感想に対応できないため感想欄閉じるのも仕方ないでしょう。
でも、少なくとも自信作ですと言って世に出した作品が酷評されて批判が殺到した場合、それは製作者がきちんと責任負わなければなりません。それが製作者の守るべき節度というものです。これはプロアマ素人一切関係ない話です。自分ごときが言うまでもないんでしょうけど。
その事実を了解しているからこそ当たり前の製作者は自信作ですなどとは言えないのです。自作を読んでくれたユーザーの時間を頂いておいて、その期待に応えられる保証など何もないからです。当たり前のことです。ところが、この当たり前の事実を知らない読者もどういうわけか意外と多いのです。
自分の作品が愛らしいのは製作者として当然のことです。多くの人に見てもらいたいというのもよく分かります。誰だってそうです。でも、それをユーザーに押し付けられても困るんです。そんなのは製作者のひとりよがりだからです。
確かになろうは素人が作品を持ち寄る場で実質フリーです。でも、フリーであるからこそ製作者が守るべき節度は最低限守られるべきだと思います。それすらなくなったらただの無法地帯です。それが当たり前の製作者は分かっているから素人とはいえプロの作家と同じように読者に読んで頂いてるというスタンスを取ってるわけです。決して卑屈なわけでも予防線などでもなく、製作者として当たり前の節度を守っているという事実を、読ませていただく立場の読者なら理解しておくべきです。
それでもなお自信なさげな製作者が気に食わないのであれば読まなきゃいいのです。