ポイントなんてイラネーよ
ランキング上位の作品はうまくすれば書籍化、もっと波に乗ればアニメ化、漫画化、グッズ化、パチ化。夢のある世界です。人生大逆転のチャンスをつかめるかもです。夢を見るのは悪いことではありません。野心は人を成長させる原動力になります。ランキングを気にするなというのはどだい無理なのでしょう。ランキングはみんな大好きですから。雑誌などでもランキング企画は鉄板ですし、教育現場でもランキング制が導入されてます。現代人はランキングに洗脳されてるのかもしれません。
ポイントが気になる人もこのランキングに呪縛されているからなのでしょう。かく言う自分にしたってそうです。ただ自分はほとんどポイント貰えないド底辺だからまだ客観視できるんです。当事者じゃありませんから。
「1話でも読んだらポイント入れるべきじゃない?」「1・1評価を入れる人ってありえなくない?」とかいう論も見た気がします。その反論も見た記憶があります。「そこまでしてポイント貰って嬉しいですか?」「もう評価なんて気にするのやめませんか?」実はこれ、どちらも心の奥底で強くポイントを求めてる主張なんですね。正直かそうでないかの違いだけで。気にするなって言ってる時点で気にしてる証明ですから。いや、だからといってそれを悪いとは言わないんです。向上心を持つのは悪いことではありません。なんせ自分もその一人ですから。
「だからといってポイントくださいってお願いするのはどうかなあ?」っていうのが反論の論旨なのでしょう。手を繋いでかけっこして全員一番みたいな。ゆとり教育の弊害だとか言われそうで理解できます。その一方でポイント入ればモチベが上がっていいもの書けるし、とか言われればそうかもしれない気がします。ピグマリオン効果ってやつですね。人は評価された方が実力を発揮する、みたいな。
この論争はかなり昔から繰り返されてるようで、明確な答えはなさそうです。昨日今日なろうに参加した自分ごときが触れていい問題でもなさそうです。
ただ、ひとつの回答として貪欲にポイント狙いにいくテンプレチャレンジってものがあるみたいです。なろうのウケ線を徹底的に研究して踏襲して戦略練って作品の質よりランキング入りのみを狙っていく過酷なチャレンジです。自分もいくつか拝見したことがあります。で、その成否はさておき果敢にチャレンジされた方々はだいたい同じ結論に至ってるようです。いや、これは自分が知ってる範囲に限りますが。
結論から言うと疲れた、虚しい、自分にはムリ、ポイントに振り回されて読者を見てなかった、等々……自分が目撃した結果はほぼ同じでした。そしてチャレンジされた作者様はだいたい皆さんランキングの呪縛から解き放たれ、自分のペースで創作するのがやっぱりいいよねって境地に至ってます。果敢にチャレンジされた皆様には感謝しかありません。
なので、ポイントが気になって仕方がないならいっそ貪欲にポイント取りにいってもいいかもしれません。どうせやるなら自分の精神追い込むほどとことんまでやって、うまくいけばそれでよし、いかなくってもポイントなんか気になんない境地には至れます。そこで得た経験は決して無駄にはならないはず。なにより作品一本できますし、大勢の読者をゲットできるかもです。いつか自分もやるかもしれません。