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お披露目

 メニュー画面を開いてステータスを見せる。


☆★☆★☆

《名前》アクア Lv3 経験値10/30

《種族》ヒューマン ☆

《称号》解放者

《職業》剣士 Lv1 熟練度5/10

《能力》HP 150/150

    MP 25/25

    攻撃 15

    防御 9

    敏捷 8

    魔攻 5

    魔防 5

    運 10

    割り振りpt 2pt

《スキル》 剣術Lv1 眷属装備Lv1

《相棒》 フブキ Lv3

《装備》破れた布の服 汚れた布のズボン 皮のベルト 革の靴

★☆★☆★


 いつの間にか上昇しているレベルにアクアはおっ、と声をあげる。リトルドールは経験値が1だったがクエストか何かでレベルが上がったのかもしれない。


 順調に上がったステータスはやはり剣士らしく攻撃が一番高い。運も上がり値が高いがなんとなくフブキが関係しているように思えた。

 スキルも増え、幼刀薄氷になったフブキの変化に関係してくるものが付いていた。


 種族横の星と称号は異質なようでウシワカは羨ましそうにアクアのステータスを眺める。


「全体的に色々突っ込みたいけどまぁいいや。次は俺いくね」


 そう言ってウシワカは鱗のある手を動かしステータス表示をする。


☆★☆★☆

《名前》ウシワカ Lv5 経験値12/50

《種族》竜王子 進化までLv95

《職業》戦士 Lv2 熟練度5/20

《能力》HP 300/300

    MP 50/50

    攻撃 50

    防御 40

    敏捷 25

    魔攻 28

    魔防 38

    運 5(+3)

    割り振りpt 0pt

《スキル》 咆哮Lv1 鋼の鱗Lv1 槍術Lv1

《装備》鉄の槍 鉄の装甲 革のズボン 皮のベルト 鉄のアンクレット

★☆★☆★


「うぉい!!!!」


 アクアは思わずウシワカの胸にツッコミをいれる。


「なんだよ、ビックリするな」

「なんだよじゃねぇよ!むしろこのステータスがなんだよ!おかしいだろ!俺の何倍だよ!!」

「いや、半魔族だから当たり前だろ?ちゃんと人型と魔族の違い見てないのか?」


 そんなのあるのか?とアクアは問う。


「やっぱ知らないのか、とりあえず先にユキのステータスも確認しようぜ」

「やっと私の出番ですね!私もかなり強いですよ!!」


 ユキは自信ありげにステータスを表示する。


☆★☆★☆

《名前》ユキ Lv1 経験値0/10

《種族》リルファ

《職業》聖女 Lv1 熟練度0/10

《能力》HP 100/100

    MP 50/50

    攻撃 5

    防御 3

    敏捷 10

    魔攻 3

    魔防 10

    運 20

    割り振りpt 0pt

《スキル》 回復術Lv1 杖術Lv1 聖魔法Lv1 魅了Lv1 浮遊Lv1

《装備》木の杖 シルクのワンピース 対魔のブレスレット

★☆★☆★


「見たことない種族だな。それに極端な後衛回復系…か」


 ウシワカがユキのステータスをじっと眺め固まる。


「どのパーティにも欲しい重要役じゃん」

「どうです!どうです!スキルいっぱいですよ!!」


 いつものクールビューティーとはかけ離れた可愛いユキにアクアもウシワカもたじたじになる。


「そ、そうだな。スキルの多さも含めてユキの職もレア職だならな。かなりすごいのは認めるしかないな」

「やったーです!」


 両手を上げて喜ぶユキがふわっと浮き上がりクルンと宙を周る。

 浮遊はいつでも使えるのかもしれない。


「で、ワカ様よ。魔族と反魔族、人族の差を教えてくれよ」

「ワカ様ってなんだよ。ってかほんとに知らないのか」

「王子だからワカ様ですね!私もそう呼びます!!」


 それぞれがそれぞれに喋るせいか話は進まないままプライベートモードの終了はあっという間に迎えるのだった。


「一応ステは見たからもう使わなくていいかな。じゃあまず違いについてだけどーー」


 二度目のプライベートモードは使わないでウシワカは知ってる範囲で説明を始める。


 人族には職があり魔族には進化がある。

 これはアクアもユキも知っていてこのゲームの最初に悩むところだ。


 ただその利点に関しては説明がないため2人が知らないでも仕方がなかった。


 人族の利点としては職の熟練度をあげることでステータスを上げられるところであった。

 職を極めれば極めるほどステータスは上がり覚えたスキルも職が変わっても使え、やり込めば万能型でソロでも活躍できるというものであった。


 それに対して魔族は職は限定的にあるが職によるステータスは上昇ししない。

 その代わりにステータスは元が高い。

 レベル依存が大きく指定レベルまでいくと進化し、最終進化までいくとレベルの上限がなくなる。


 ただ、特化した性能になりがちで攻撃専門、防御専門、魔法専門とソロでは立ち回りが難しい場面がでてくるが操作次第では人族を圧倒できるほどであるらしい。


 その間の半魔族はいいとこづくしで、人族のように職は何でもやれる。その際覚えたスキルも使えるがステータス上昇はしない。

 魔族同様進化をするがステータス上昇は魔族よりも少し低めである。

 序盤はかなり優位ではあるが求められる経験値や熟練度が多いため少し苦労しやすい。


「それにしても…ステータス差序盤なのにありすぎないか?」

「むしろ序盤しか差がないと思うぜ?進めば進むほど人族は強くなってくわけだし。まぁ魔族は進化で急激に強くなるけど、それでも人族とバランスは取れてるはずだよ」


 一長一短。ないものはよく見えるのだろう。

 それにしたって半魔族は少しズルっぽいが…アクアはウシワカの説明にとりあえず納得する。


「あれ?確かレア職とかありましたよね?私の聖女も確かレア職ですけどそれはどうやって??」


 ユキが可愛く首を傾げながらウシワカは尋ねる。


「上級職は人族限定だ。反魔族も魔族も残念ながら職を極めても出てこないらしい」

「そうなんだ…あ、でも私上級職ってことはリルファって人族なんだ!」

「あぁDW産の小人族の名称だよ。ユキは小人族ってことだ」


 ウシワカのゲーム知識にアクアは思わずさすがだと感心していた。

 アクア自身、朝調べてはいたが自分の情報以外は何も見る気がかなったのでそういう細かなところを確認すらしていなかった。


「そんなユキでかなり珍しいのに…」


 ウシワカはアクアの方を見て溜息をつく。

 もう一度プライベートモードを使用するらしくメニュー画面をいじっていた。

 そしてアクアもユキも再び許可を押す。


 隔離された空間ができ、周りからアクア達が見えなくなった。


「タカ…お前何したらそんなことになるんだよ」

「あ!本名禁止ってワカ様言ったのに!」

「プライベートモードの時はいいよ、誰にも聞こえないから」

「何もしてないでこうだから困ってるんだよ」


 それぞれがそれぞれに言いたいことをいう。

 アクアのステータスはウシワカから見ても珍しさしかなかった。


「さっきの話で聞いていたけど本当に星ついてるし、称号あるしでよっぽど俺より進んでる気がする」


 ただ…と話を続ける。


「一番の問題はその子だな。神獣なんてまだ名前すら出てきてないのに。現実の動物が総じてそう呼ばれている…ね」

「らしいぞ。俺も聞いただけだから真相はわかんないけど」

「それを教えたのが色彩の幻影…マイ=トパント…このゲームにストーリーはないって話だったけど裏設定があるのか?」

「さぁな。俺のイベント一緒にやればわかるんじゃないの?」


 真剣に考えるウシワカに対してアクアは何をそんなに悩むことがと短絡的であった。

 ユキに至ってはフブキと遊んでいるだけで会話にすら参加はしてこない。


「まぁ…そうだな。ここで悩んでても仕方ないか。とりあえずユキの登録証を発行するか」


 プライベートモードギリギリまで話し合い、まずはユキの登録証発行という予定通りでいこうとこの場所から一番近い南の門へ向かうことになった。

読んでいただきありがとうございます!

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